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服の下は
第四章
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「ブラ、似合ってる?」
「ええ、いい感じよ」
「千秋ちゃん似合ってるわよ」
「下着も大人な感じで」
「いいんじゃない?」
「そう、似合ってるのね」
 千秋は友人達の言葉を聞いて微笑んで言った。
「よかったわ」
「私まだだし」
「私もよ」
「私だって」
「私はスポーツブラだけれど」
「私もそうよ」
 他の面々はこうだった、それで千秋に言うのだった。
「やっぱりね」
「私達もね」
「やがてはね」
「ブラ着けたいわね」
「早くね」
「うん、私もこれからはね」 
 千秋は微笑んでまた言った。
「ブラ着ける様にするわ」
「ううん、千秋ちゃん大人」
「何か先越されたって感じ」
「もうブラ着けてるなんて」
「まあそれはね」
 千秋はクラスメイト達も羨ましそうな言葉に苦笑いになって返した、そのあどけない楚々とした顔をそうさせて。
「何か背伸びしたかなって」
「全然違うわよ」
「むしろおめでとうって感じ?」
「はじめてブラ着けてね」
「私達もってね」
「そう思うから」
「おめでとうよ」
 クラスメイト達は千秋に笑顔で言った、千秋もそんな彼女達の言葉をにこりと笑って受けた。そうしてこの日は家に帰った。
 家に帰ると一夏はまだ本を読んでいた、そのうえで帰ってきた妹に本を読みつつ聞いてきた。
「それでどうだったの?」
「ブラ?」
「そう、何か言われたでしょ」
「はじめて着けたことおめでとうって言われたわ」
「よかったじゃない、私なんかふーんで終わりだったわ」
「ふーんで?」
「はじめてブラ着けて体育の授業に出たら」
 その時はというのだ。
「むしろ体育の半ズボンが新品だったこと言われたら」
「それどうでもよくない?」
「私もそう思うけれどね」
「そっちの方を言われたの」
「そうだったのよ」
「変な話ね」
「私のクラスもう結構ブラ着けてる娘がいたから」
 だからだというのだ。
「私は八番目位だったから」
「気にされなかったの」
「そうだったのよ、これが」
「ううん、お姉ちゃんはそうだったの」
「そうよ、あとあんたが行く前にも話したけれど」
 やはり宮沢賢治の小説を読みつつ話す。
「私達巨乳の家系だから」
「ブラは大きくなる」
「そのこと頭に入れておいてね」
「本当にそうなるの?」
「お母さんとお姉ちゃん見たらわかるでしょ」
 巨乳の母と長姉をというのだ。
「叔母さん達も従姉のお姉ちゃん達も皆大きいから」
「じゃあ」
「ブラのサイズ、考えていきましょう」
「そうなるのかしら」
 小学五年生の千秋はここで自分の胸を見てまさかと思った、だがこの時から数年後高校一年の時に一夏に言った。二人の部屋で。
「肩凝って仕方ないわ」
「私もよ」
 一夏もこう返す
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