宇宙戦艦ヤマト2199 元爆撃機乗りの副長 4
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貫作業でやります。おい、塞ぎ終わったらポンプを持って来い、排水だ排水。2時間で戦闘できる状態にまでなんとか持っていくぞ!!細かい整備はその後だ!!」
「頼むよ、榎本班長」
「任されました」
次に向かうのは医務室だ。廊下にはそこそこの人数が待たされているが、重傷者はそれほど見受けられない。
「原田君、こっちはどんな感じだ?」
「あっ、永井副長。重傷者の大半は骨折です。重体者は今のところ確認されていません。人数的には100人程度の重軽傷者だと思います」
「10%程度か。2時間後にはガミラス基地の攻略を再開するけど大丈夫か?」
「その頃には骨折している人以外は復帰できると思います」
「分かった。頑張ってくれ」
よしよし、想定よりは楽観できる状況だな。あとは古代君達の報告を待つだけだな。
ゼロの操縦桿を握りながら、出撃前に行われた副長の対地上基地爆撃講座を思い出す。
『対地攻撃を行った場合、怖いのは機銃だ。弾幕を張られると特にキツイ。だが、これらにミサイルを撃ち込むのは無駄が多い。こっちの機銃でも破壊できるからな。次に基地には制空権を確保するための防空隊が存在する。これも脅威であるが弱点もある。まずは滑走路を探せ。滑走路を破壊すればそれだけで防空隊の発進は防げる。無茶をすれば飛べるが、それほど数は多くないだろう。滑走路がない場合、地下からの発進口が存在する。確認次第ミサイルを叩き込め。次に狙うべき物だが、遮蔽フィールドの発生装置だ。このタイプの発生装置は2通り考えられる。一つは基地の中央に高い建造物がある。この場合は先端部分から破壊していく。おそらくだが、複数の機能を持っていることも考えられる。もう一つは基地を外周部に複数の塔が立っているタイプだ。この場合、何処にでも良いからミサイルを叩き込め。倒れさえすればいいが、出来ればエネルギー反応が大きい部分が根本以外にあればそこに叩き込め。機能不全にするにはエネルギー源を絶つのが一番だ。遮蔽フィールドが解除され次第、ヤマトに報告。三式弾を撃ち込みまくって壊滅させる。対艦爆撃講座は次回以降だな。今回は強制だが次回からは自主参加だ興味があるやつだけでいいからな。まあ、聞いてたほうが生還率は上がるだろうがな』
あの人は、一体どこまで先が見えるのだろうか。基地の特定から攻撃方法までも読み切り、それに対応する手段も編み出す。あんな人が居ても兄さんを生きて連れ帰ることができなかった。それだけの差があった。だけど、今なら。
「いや、ダメだ。今は私情を挟まずに任務を達成することだけを考えるんだ。うん、あれは?オーロラか?なぜ、こんな所に。いや、あれか!?無線封鎖解除、こちらアルファ1、目的地が見えた。あのオーロラが遮蔽フィール
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