宇宙戦艦ヤマト2199 元爆撃機乗りの副長 4
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「人力で三式弾を後部に運ぶ。浮上後は一気に砲撃を叩き込む必要があるんでな。何発か湾内にも叩き込む必要がある。」
「手ですか?」
「いくら最新鋭艦だろうと最後に物を言うのはマンパワーだ。こういう強引な運用も時には必要なんでな。瀬川君、こっちは任せた」
瀬川君にワインを手渡して席を譲る。
「はい」
「南部君、君も人力での装填を見ておけ。行くぞ」
「了解」
第2艦橋から南部君と共に飛び出す。艦内放送で砲雷班と手漉きの航海科の者が弾薬庫に集まる。
「これより、三式弾を後部砲塔に運び込む。砲雷班は知っての通り、後部砲塔には弾薬庫を設置するスペースがなかったために三式弾を使えない。だが、スペック上は前部砲塔と変わらない以上、人力で装填することによって運用は可能だ。この後のガミラス基地への攻撃は時間との勝負でもある。少しでも勝率を上げるために諸君の奮闘に期待する。3人1組となってカートに三式弾を積んで運べ。信管はセットしていないが手荒に扱うなよ」
「「「「「「了解」」」」」」
「よし、運べ!!」
南部君と航海科の一人を捕まえて三式弾を第3主砲へと運ぶ。他の者も付いてきたところで人力での装填を確認する。時間がかかりすぎるな。
「副長、意見具申。慣性制御で砲塔内だけ重力を減らしてはどうでしょうか?半分になるだけでも大分楽になると思うのですが」
「なるほど。良い意見だ。真田君に確認してみよう」
確認してみたところいけるそうなのでやってもらうことにする。
「とりあえず、主砲副砲両方に30発ずつ運び込め。南部君、ここは任せる。オレは艦内の状況を調べてくる。終わったら装填員を残して持ち場に戻れ」
「分かりました。お気をつけて」
まず最初に向かうのは被害が小さいが黒煙を吹いていた左舷後部だ。
「榎本班長、被害はどんな感じだ?」
「これは副長。回路の一部がショートを起こしたみたいで。それが絶縁体に燃え移って煙が出たみたいです。それの修理も終わった所です。それにしても船外服を着ていて正解でした。宇宙船で溺れ死ぬ奴が出そうになりましたから」
「溺死ってことか?酸素がなくなって死ぬ方じゃなくて」
「そうですよ。いつもの癖でダメコンに飛び出して着水時の衝撃で機材に挟まれたんですよ。そこに水が流れ込んできて。船外服を着てなけりゃ溺死してましたね」
「そいつは運が良かったな。修理の方は問題ないんだな?」
「へい、エンケラドゥスで満載したんで問題ありません。時間の方はどれぐらいで?」
「それじゃあ、とりあえずの応急処置で良い。ロングレンジ戦に耐えれる程度でいい。本格的な修理は後だ。予定では後、2時間ほどで古代君達が爆撃する予定だ」
「了解しました。突
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