宇宙戦艦ヤマト2199 元爆撃機乗りの副長 4
[5/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
してタンクに詰める装置です。エア抜きは有効ではありますが、資源の消費が半端ではないので。これを使ってバイタルパート以外の空気は回収しておきます。あとは、いつもどおりのお祈りですね。同じ場所に被弾したり、レーザーが予想より強力だったらお陀仏ですね。ヤマトのリスクを減らすなら航空隊のみでの作戦行動です。その場合、全力でこの本命に爆撃をかけます。まあ、消耗は激しいでしょうが」
「分かった。では、副長の修正案を採用する。副長は飛ぶのかね?」
「飛びたい所ですが、時間がかかりすぎるので今回はお預けですね。全体指揮を取ります。南部君、君が戦闘指揮を執れ」
「はい」
「作戦開始前までに船外服着用を厳守。着用してなかったのが原因で死んだら笑いものにしてやるから覚悟しておけと全乗員に通達」
「副長は本気で笑いものにする気ですからちゃんと通達して厳守させるように」
「航空隊の編成は加藤君に任せる。無事に全員帰ってこいよ」
「コスモファルコンの展開完了しました。これより敵基地発見まで無線封鎖します」
「総員船外服の着用を確認。バイタルパートへの移動、完了しました」
「波動防壁展開。最大出力ですので時間は30分程度です」
「エアコンデンサー稼働終了。バイタルパート以外のエアを回収しました」
「レーダーに敵の反応、ありません。冥王星軌道上にデブリ多数確認。やはり副長の予想通り、敵はレーザーを反射させれるようです」
「砲手もバイタルパートに移動させろ。冥王星に降りるまで撃つ機会はないな。一発は覚悟しろ。情報長、逆算は任せたぞ」
「了解です。ところで副長、その木組みはなんですか?」
「神棚みたいなものだな。少しでもお祈りの効力を上げとかねえとな。頼みますから一発は耐えさせてください」
「波動エンジンは外れてくれると嬉しいです」
瀬川君と二人で二礼二拍手一礼をしておく。
「よしっと、お供えは秘蔵の15年物のワインとチーズだな」
「私も秘蔵の天然物の干しブドウですね」
「よくそんなものが残ってますね。家の親父でも入手が難しそうなのに」
南部君がそんなことを言っているが、南部重工の社長なら裏でこっそり在庫を抱え込んでいるはずだ。
「探せば結構あるものだ。生き残ったら一口ずつにはなるだろうが振る舞ってやる。生きる理由さえあれば死なずに済むこともある」
「楽しみにしてますよ」
「おう、楽しみにしていろ。さて、総員戦闘配置に付け!!」
緩んでいた空気が引き締まる。訓練の成果は十分に出ているな。
「島、ここからが腕の見せ所だ。大まかな指示を出すからそれに従え。あまりに酷いようなら細かく指示を出す」
「了解」
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ