宇宙戦艦ヤマト2199 元爆撃機乗りの副長 4
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形が読み取れる程度に拡大された地図が表示される。
「ふむふむ。戦術長、このあとの説明に技師長はいるか?」
「えっ?いえ、大丈夫ですが」
「なら技師長、ちょっと来てくれ。作戦内容はオレが知っているからちょっと付き合ってくれ」
「艦長?」
「うむ、何か考えがあるのだな副長」
「せめて優先順位ぐらいは付けたほうが良いでしょう。出撃までには技師長と割り出します」
「よかろう。技師長、頼むよ」
「了解しました」
というわけで技師長とともに作戦室の端の方で特定を行う。
「技師長。人的資源を優先してコスト度外視で簡単に遊星爆弾を作るとしたら、どうやるのが一番楽だ?」
「そうですね、艦に巨大なレーザー砲を搭載し、可燃性のガスか、水分を含んでいるアステロイドを爆発、または蒸発させて地球への軌道コースに乗せます。ですが、専用の艦を作る必要があります。それがあるとは思えないですね。また、エネルギーの供給も難しそうです」
「エネルギー源が必要か。なら基地に併設するように固定砲台ならどうだ?」
「固定砲台の場合、遊星爆弾を作るのが難しいのです。わかりやすく言うと超ロングレンジ攻撃ですから。様々な計算を行い、弾道コースに乗せれるアステロイドを探し、そのアステロイドが水か可燃ガスを含んでいなければならないのですから」
「なるほど。射角が取れないのか。じゃあ、どうやって奴らは遊星爆弾を作っているんだ?」
「それは、分かりません。ですが、技術者から言わせればこれが一番の最適のはずです」
「そうか。エネルギー量はこれらのどの地点の熱量から推測されるエネルギー量でも足りるのか?」
「いえ、これらだと無理でしょう」
そう言って13個のうち5個が消える。
「残り8か。他にレーザー砲を使用したとして欠点は?」
「排熱でしょうか?高出力であればあるだけ熱量も大きくなります。それに砲身が耐えれなければ失敗作と言ってもいいでしょう」
「となると冷却にも工夫がいるな。となると水冷式か?」
「レーザーをですか?」
「別に沈めなくても近くに大量の水があるならそれで冷やすだけだからな。それで更に絞り込むとどうなる」
「少々お待ちを。こちらです」
残り2つとなるが、どちらも熱量が微妙に小さいな。何かを取り間違えている。
「もう一度全てを表示してくれ。出来ればフィルター毎に色を変えて。あと、海を表示して」
色を付けてもらった地図を凝視する。絶対に違和感があるはずだ。そして見つける。地形の問題で一番熱量が少ない場所の近くに空いている空間を。大型クレーターで一部が湾になっている。どうやっているのかは分からないが、ここが基地を作るなら最適な場所だ。技術屋じゃ分からな
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