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エクリプス(機動戦士ガンダムSEED編 )
第41話 開く扉(後編)
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た壮大な計画ね。」

光輝
「コーディネイターが生まれたのも、元は富裕層の欲望であり、
ブルーコスモスが生まれたのも、コーディネイターに座を奪われないとした、
一部の資産家の市場の独占を企むエゴだ。
生まれたコーディネイターには責任がないと思う。
私は富の蓄積には否定しない。
その上で医療や教育は公平に行い、就業の機会を平等にする。
資本主義経済が間違っていて、政治体制はそれによって、歪められている。
エクリプスが望むのは経済と政治体制の分離である。
歴史において、歩んできた道は一方が一方を支配する歴史である。
その中で優位を得た者が資産家で富を独占してきた。
プラント理事国が望んでいた物はプラントから得られる資源や技術等であり、
プラント理事国の国民が望んでいた物ではない。
結局、資金を出している資本家や税金を充てた政治家や官僚達である。
国民は裕福になればいいとは思うが、真に利益を得ていたのは権力を独占していた者達である。
この戦争の根っこもそこにある。
その一方で遺伝子操作が是非が問われている状況は非常に危険である。
それを解決するのに遺伝子治療をへて、価値観を変えていくしかない。
本来であれば通る道筋であった。」

マリュー
「遺伝子操作には反対じゃないの?」

光輝
「時間の問題であって、必ず通る道だと思う。
その中で気付くのが優性遺伝と劣勢遺伝だと考えている。
なぜ、肌や髪、目の色が違うか深く考えていないし、混血児に引き継がれる優性遺伝の仕組みにまで、考えが及んでいない。
もし家畜を無重力状態で飼っていたなら、数世代で足は退化していき、羽や尾ひれに進化していくだろう。
プラントで生活するコーディネイターも別な進化を遂げて、最後には地球で暮らせない生物となる。
環境に適用してこその進化であって、その謎を解き明かさないで進化はあり得ない。
新たな地球を見つけるまでは、地球に根差して進化した方が賢明である。
できれば、ナチュラルとコーディネイターとの間で婚姻を薦めるね。
その方が出生率の問題も解決できるし、優性遺伝の謎にも近付ける。」

マリュー
「ハァ…」

光輝
「カガリに言っておくことがある。」

カガリ
「私に?」

光輝
「ヤマト夫妻がカガリを引き取らなかった理由だ。
君はナチュラルとして生まれた。
それで髪の色が違うとなれば、いつかは気付くだろ。
本当の両親ではないと。」

カガリ
「え?」

光輝
「君の髪の色はユーレン・ヒビキ博士の髪色だ。
ヤマト夫妻はブルーコスモスからキラ君を守るので手一杯だった。
それでウズミ殿が引き取った。
ウズミ殿なら周りから指摘されても、有無を言わせない実力があった。
ヤマト夫妻は君の幸せを願
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