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エクリプス(機動戦士ガンダムSEED編 )
第41話 開く扉(後編)
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光輝はラウ・ル・クルーゼのやり取りを映像で見せた。

「「…」」

マリュー
「なっ!」

ナタル
「これは本当なのですか?」

光輝
「事実だ。
クルーゼはアル・ダ・フラガのクローンだ。
人工子宮を使って生まれた為、テロメアがリセットされる事なく短いままだった。
そして父親を憎み、フラガ家を放火して行方を眩ませている。
実際、放火事件の警察の証拠には外部からの放火の可能性が低く、内部からの放火の疑いが高いとの報告があった。
それに本人が失踪している。
法律的には未成年者の犯行で今更、裁けない。
心理学者として、彼が放火しているのは間違いない。」

フラガ
「クルーゼが…」

光輝
「クローンは違法であり、勿論の事、財産分与は行われないし、
正式に家督を譲り受ける事も出来ない。
彼もそれを喜ばないだろうがな。」

マリュー
「当時の情勢では仕方のない出来事だ。とコウキは言っていましたが…」

光輝
「当時はコーディネイターを生み出す事が一大産業となっていた。
ジョージ・グレンがネットワークに送った、詳細な技術マニュアルの所為で、
基礎研究が遅れて技術は研究者から離れて、現場の医者に渡った。
この為、研究者は予算確保の為に基礎研究から離れ、応用の為の研究に進まざるおえなかった。
当時はコーディネイターの真偽のため、国から研究費は下りないので、パトロンの言うなりの研究しか出来ない情勢でもあった。
それでクローンが生まれてしまった。不完全な研究を元に…」

ナタル
「不老の薬は出来るのですか?」

光輝
「今の基礎技術では完全な物は出来ない。
そこは遺伝子治療の技術が必要となる。
そこでエクリプス社で技術提供を行う。
アンチエイジングやコーディネイターらの有能な部分の遺伝子改変には医療費を莫大に取り、その他の疾患の医療費を無料とする。
積算で医療費を負担して貰う。
1歳若返らせるのを100万アースダラーとした時に10歳では10倍でなく100倍の1億アースダラーとなる。」

「「1億アースダラー!」」

光輝
「資産家は払うさ、そしてその収益で一般の治療費が無料と出来る。
これにはマイクロマシーンの技術が必要で、その特許技術は公開しない。
ただ不老化には欠点があり、人間は必ず堕落する。
寿命がある方が精一杯、人は生きようとする。
また、精神が200〜300歳で破綻する。
生物が多様性を重んじるので、進化しない事には解決できない。
その為、不老化には何十の足枷を付ける。
その上で人間の欲望を巧みに利用して、人類の未来に貢献する。
欲望を取り除く事が不可能であれば、それをコントロールして、
人類の発展に役立て方がいい。」

マリュー
「ま
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