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STARDUST唐eLAMEHAZE
第三部 ZODIAC CRUSADERS
CHAPTER#28
FUTURE’S MEMORYW〜Diamond Over Drive〜
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分に逢いにきた、これが “最後かもしれないから” 
 そんな事は絶対にさせない!!
「護ってやるからな!! お父さんが、必ず助けてやるからな!!
だから! 死ぬなよ!! 生きてろよ!!」
 頼むから……お願いだから……!
 苦しめるなら、過ちを犯したオレに罰を下せ、
何の 『罪』 もないこの子まで巻き込まないでくれ。
『神』 アナタという存在がいるのなら。
「 『約束』 だ!! おまえとの 『約束』 だッッ!!
絶対また逢おう!! DIOの脅威がなくなったこの世界でッッ!! 」
 幻 像(ヴィジョン)が消え去る刹那、その 『子』 が頷いたような気がした。
 二人の 『約束』 を果たす為に、 “未来” で必ず逢う為に。
 余韻も残さず消えたスタンド、その荒涼とした空間を、ジョセフは見上げ続けていた。
 血が滴る程に握り締めた拳、アイツが逝った、その時に以上に燃え上がる決意。
 我が子の為に命を賭ける、それこそが 『男』 だと、改めて悟った。






 S市杜王町総合病院、集中治療室 (ICU)
 夥しい数の生命維持装置が一人の少年に繋がれ、
無機質な電子音が断続的に響いている。
 病室を隔てる、分厚い強化ガラスの向こう、
衛生服を着た若き母親が衰弱しても尚倒れぬ
気丈さで息子を見つめている。
 傍らで、警察官の制服を着た彼女の父親が、そっと肩に手を置く。
 原因不明、意識不明、何もかも理不尽だらけの絶望が息子を襲ったのは、十日前。
 昨日まで、あんなに元気に遊び回っていたというのに――
 突如高熱を出して倒れた息子は、そのまま声を発する事もなく
生と死の境目を彷徨い続けていた。
 一体どうしてこんな事に? 
 妻子ある事を知りながら “彼” を愛してしまい、
その子供を産んだ事に対するこれが 【罰】 だというのなら、酷すぎる。
 変われるなら、今すぐ変わってやりたい。
 この子が助かるなら、自分は命もいらない、地獄に堕とされても構わない。
 傍にいて欲しいと、想った。
 太陽のような笑顔を浮かべる、心の底から頼り切れる “彼” に。
 ずっといて欲しいなんて望まない、でも、ただ、今だけは。
 出口の見えない闇の中で、心が折れてしまう前に。
「助けて……ジョセフ……」
 憔悴という言葉も生温い、生きる希望を殆ど失いかけた表情で母親は言った。
「私達の 『仗助』 を助けて……お願いジョセフ……
おね……がい……ジョセ……フ……」
 涸れ果てた双眸からなお涙を溢れさせ、母親は崩れ落ちた。
 何十本ものチューブとコードが伸びるベッドの上で、
少年の瞳から一筋、涙が零れた。
 想いの結晶の中に、幸福な記憶が映っていた。










【2】
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