第三部 ZODIAC CRUSADERS
CHAPTER#28
FUTURE’S MEMORYW〜Diamond Over Drive〜
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った。
波紋を喰らった顔が治ってねぇのがそのイイ証拠だ。
やれやれ、本当に凄ぇ。正直、グレートな 『能力』 だ……)
急速落下の随 、極度に圧縮された時間の中でジョセフは隣のスタンドに語りかけた。
長い、道のり。長い、戦い。
互いの戦力、知略、偶然の 『運』 に至るまで、
文字通りスベテを振り絞った死闘。
その決着が、ようやく、ようやく。
二つの両手に込められた波紋とスタンドパワー、
それが無防備に晒される巨竜の貌に撃ち出された。
「「ドララララララララララララララララララララララララララララララララララ
ラララララララララララララララララララララララララララララララララララララ
ラララララララララララララララララララアアアアアアアアアアアアアアアアアア
ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!」」
空間にダイヤモンドのような光を迸らせて、巨竜を殲滅する双咆吼。
そのパワーもスピードも、打撃の数もタイミングすら全く同じ。
故に衝撃は単なる加法に留まらず累乗となって、彼方まで疾走する。
二人の背景に、その血統が織り成す幾つもの光景が描写された。
百年前の決戦、五十年前の激戦、そして、先の “未来” の追想までも。
時の流れを逸脱して、精神の波濤がただ、コノ一極に集束した。
『莫迦なッッ!! 在り得ぬ!!
この私が敗れるというのかッッ!?
この “甲鉄竜” イルヤンカが!!
フレイムヘイズでもないただの 「人間」 にッッ!!』
未だ以て信じられない、嘗ての大戦すら較べものにならない
明確なる死の予感に巨竜は絶叫を発した。
「誰が相手だろうと関係ねえ!!
“不死身の化け物” でも、『究極の神』 だとしてもッッ!!
『護る者』 が在る限り!!
人間は 【無敵】 だああああああああああああああああぁぁぁぁぁ
ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ―――――――――――――――!!!!!!!!!!!!!」
熱量などに換算出来ない、何よりもアツイ叫び。
それを終極とし、最後の一撃が同時に炸裂する。
「「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオリャアアアアアアアアアアアアアアア
アアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ―――――――
――――――――――――――ッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!」」
大切なモノのためなら、何にでもなれる。
どんな不可能でも、可能にする。
その 『真実』 を、確かに現した双つの咆吼が、
紅世の甲竜を大地ごと吹き飛ばした。
ヴァッッッッッッッッッグオオオ
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