暁 〜小説投稿サイト〜
STARDUST唐eLAMEHAZE
第三部 ZODIAC CRUSADERS
CHAPTER#28
FUTURE’S MEMORYW〜Diamond Over Drive〜
[4/11]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
充足感と共にジョセフは微笑っていた。おそらくはスタンドも……
『ヌウゥゥ……いい気になるな、ジョセフ・ジョースター。
急の援軍には驚いたが 『能力(チカラ)』 はその本質が割れれば脆いモノよ。
要はその 『子供』 の放つ光に触れなければ良いだけのコト……
この “甲鉄竜” を見縊るなッ!』
 天を噛み砕く己の頭上から、二つの存在が策も弄さず突っ込んでくる。
 挨拶代わりに鈍色の大火流を馳走してやろうか、
無論アノ 『能力』 に無効化されるだろうが、
続いて 『幕瘴壁』 咬撃、爪撃、体撃、追尾型の嵐炎弾と
矢継ぎ早にクレてやれば、そのスベテを無効化するのは不可能だろう。
 幾らなんでも 『アノ男』 のように死した者まで生き返らせる事は出来ないだろうし、
能力の 「代償」 として “自分の傷まで” 治せる可能性は低い。
(表面についた微細な傷が治っていない)
 未だ揺るがぬ勝利の確信を克己と共に裡へ秘め、
半壊した頭部を擡げた刹那。





 ズシンンンンンッッッッッッ!!!!!!




 有り得ない 「感覚」 が巨竜を襲った。
 己にはまるで無縁な概念だったので、最初イルヤンカは気づかなかった。
 雄渾に大地を踏みしむ己の両脚、そこに掛かる 『重さ』 に。
『な――ッ!?』
 意図を無視して折れ曲がった、己が巨体(からだ)突然の造反に視線を向けた、先。
 幼き神の諧謔(かいぎゃく) のように、高層ビルの一部が横向きになって生えていた。
 巨体(からだ)を支える四肢全て、その先の尾にも。
 一体どういうコトだ!? 痛みは感じなかった、ほんの僅かな違和感すらも。
 ならばどうして今自分は無様に地へと伏している、
王の中でも随一の巨大さを誇るこの “甲鉄竜” が。
 屈辱に対する激高を危難の回避に転嫁し、大爪ギラつく足先で地表を蹴る。
蹴る、蹴る、 “蹴った” なのにどうして身体が動かない? 
否、それ以前に“足自体が” 動かない!?
 横向きのビルから垣間見えた光景、
“治った大地” がその冒涜に対する戒めのように、
足先を全て、大爪ごと呑み込んでいた。
『コ、コレは!? バカな!? この私が、こんなッ!?』
 こちらから逸れた頭部を見下ろしながら、
ジョセフはイルヤンカの困惑を代弁した。
( “治す能力” 名前に騙されてその力を甘くみたな?
“治す” っていうのは、なんでも 「絶対に」 元通りにするって事じゃあねぇ。
スタンドである以上、スベテは “コイツ” の 「気分次第」 ってコトさ。
相手が 「敵」 なら、完全に “元の通り” になるって保証はねぇ。
だからオレは義手までキレイに治ったが、
アンタの周りのビルや大地は別のカタチに “変形” しちま
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ