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STARDUST唐eLAMEHAZE
第三部 ZODIAC CRUSADERS
CHAPTER#28
FUTURE’S MEMORYW〜Diamond Over Drive〜
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締めてやりたいという
愛しさを感じる。
 やっぱりオレは “コイツ” を知っている、
 何も、解らない、見当さえつかないが、それでもオレは、
“どうしようもなくコイツを知っている”
 DIOに対する 『宿命』 とは、まるで対極に位置する感情。




『GOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOAAAAAAA
AAAAAAAAAAAAAHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHH――
―――――――――――――――――ッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!』



 存在を忘れて相対するジョセフとスタンドに、
万全の戦闘態勢を整えたイルヤンカが咆哮をあげて襲い掛かった。
 その全身に神鳴の如き 『幕瘴壁』
存分に力を矯め練り上げられた威力(チカラ)
先刻の大破壊すらも上回る。
 暴威を刻む隻眼が狙うは、
無論突如(あらわ) れ好き勝手に戦況を掻き乱してくれた
謎の 『スタンド』
 己の炎を掻き消したかと想えば、絶命寸前の者をいとも容易く
再生してみせたその所業。
 何の “下準備” もなく文字通り一瞬で他者の負傷を治すコトは、
『愛染他』 の少女でも、アノ 『壊刃(かいじん)』 ですらも不可能。
 その超絶的な 『能力』 は想像だにし得ないが、
しかし己が最大奥義の直撃を受けて砕けぬ筈はない。
 所詮は何が在ろうと無駄なコト、
この “最硬の鎧” がある限り、自分に敗北はない。
『……』
 背後から迫る巨竜の轟撃に、名も無きスタンドは
少しムッとしたように(何故かジョセフにはそう見えた)振り返ると、
そのまま光を靡かせながら拳を構え、
「真正面」 から突っ込んでいった。
「無茶だッッ!!」
 本当に子供がやるような、フォームもバランスもメチャクチャな構えで
突進していくスタンドにジョセフは声を荒げる。
 無謀とすら云えない、象と蟻とさえ呼べない、
勝敗を論じる事すら滑稽な、ミクロと超マクロの激突。
 暗闇の雷雲と化したイルヤンカの咆哮が、
小さなスタンドへと無慈悲に浴びせられる。
『――ッ!』
 しかしその暴威に怯まずスタンドは、
一度構えた両拳を力を溜めるように引くと、
そのままシャナよりも小柄な身に似つかわしくないスピードで
スタンドの乱撃(ラッシュ)を繰り出した。
 速度はかなりのものだが、しかし当然巨竜の轟撃に及ぶべくもない、
津波の前の投石に同じく、無情にただ砕け散るのみ。
“その筈だった”
「え――ッ!?」
『ヌ――ッ!?』
 驚愕に瞠目するジョセフ、イルヤンカの衝撃はそれ以上だろう、
“天道宮” 否、今や 『星黎殿』 の突進すらも撃砕する己の最大奥義が、
時空の障壁(かべ)にブツかったが如く停止してしまっ
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