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先恋
先恋〜過去〜
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「…でも、あそこは…」
「…何…、そんなに気になるの?大丈夫だよ、何も気にしなくたって…」
「…陸君が気にしないなら良いの、でも…あそこは、陸君が小さい時に仲良くしてた、春馬君が…」
「…山で僕と遊んでて、死んだから…?」
母の表情が暗くなる。
「…それとも、一時、変な噂が流れたから?僕が…春馬を殺したって…」
母は急いで作り笑みを浮かべ、首を横に振った。
「…い、いや、陸君が良いなら良いの??お父さんにも聞いておくわね!」
母は走り去り、陸太は俯きフッと微笑む。
「…どうせ、まだ何処かで疑ってんだろ…、僕が、春馬を殺したって__。」

たった一人の親友だったんだ__。

陸太の脳裏にあの光景が浮かぶ。


「…ゴメンな、春馬、僕は君を…」
目を細め、呟くように声を出す。ここからまた、運命の歯車が狂っていくのを感じる。

「……見殺しにしたんだ…」



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