第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
555 〜出会いは激突から〜
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「そんなことはどうでもいい。おいお前。お前はオルフェノクか?」
巧の質問は単刀直入だ。
それもそうだろう。巧にしてみれば蒔風は「ファイズですかー?」なんて声をかけてきた謎の男である。
そしてファイズを知っている人間は一般人とは思えない。
「あーーーそっか。じゃあ話そうかね。オレはこの世界の人間じゃないんだよ」
「・・・・・・・・・は?」
「とにかく、お前の命が狙われている」
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「マジかよ・・・・・」
「さっきちょいと俺の力見せたろ?オルフェノクであるかどうかは、お前ならわかるだろうし」
「・・・・・・まあな。そこまで知っているのか」
「何となく普通とは違うと思っただけだよ」
蒔風の話が終わり、巧が蒔風がオルフェノクでないこと、言っていることがおそらく本当だということをそれなりに信じたところで、真理が口を開いた。
「確かにそれも大変だけど巧。あんたまた戦ったの?」
「・・・・・・あーーーーーー」
「あんたの身体は限界なんだから、もう戦わないでよ!!」
「そう言ってられっかよ。人が襲われてりゃ戦うのは仕方ねーだろ」
「でも・・・・・」
そんな真理と巧のやり取りを見て、蒔風が啓太郎に訊いた。
「巧の身体が限界ってどういうこと?」
「うん・・・・たっくんは・・・・もう長くないかもしれないんだ」
啓太郎の話に蒔風が耳を傾ける。
ファイズのベルトをはじめとする「ライダーズギア」は、普通の人間には使えない。
ベルトを使って変身できるのは、オルフェノクの力を持った者だけなのだ。
そして乾巧も例外なくオルフェノクである。
しかし彼はオルフェノクとしてではなく、人間として生きて行くことを決めた。
中にはそのようなオルフェノクも多くいたのだが、それを許さない者がいた。
それこそ覚醒した人間・オルフェノク達を集め、オルフェノクとして生きることを広めようとした「スマートブレイン社」だ。
スマートブレインはオルフェノクに覚醒した人間がわかると使者を送り、人間を襲いさらなるオルフェノクの増幅を狙った組織。
もちろん、そのサーチに引っかからずに生きてきた者もいる(巧はこの場合だ)
しかし、多くの者はそのような生き方に呑まれ、拒絶するものは「裏切り者」として処刑された。
その組織を数か月に壊滅させたのだが、その最後の戦いで彼らが倒したのはオルフェノクの王と言われるアークオルフェノクである。
オルフェノク達は人類の進化形態だ。
だがそのあまりにも激しい進化に身体が耐えき
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