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IS ーインフィニット・ストラトスー 〜英雄束ねし者〜
14話『授業風景』
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思っていなかったのだろう。

「ちょっと驚いちゃいましたけど、それは悪手ですよ!」

 距離を取りながらサブマシンガンを展開し弾幕を張る。近接型の装備の四季……今までの四回見せた戦闘では全てに於いて近接戦で相手を圧倒している事からも四季の得意分野は接近戦と言うのは誰にでも分かる。

 だが、

(残念だけど……弾幕の厚さならもっと凄い物を知っている!)

 回避した先に未来予知でもした様にミサイルを撃ち込んできたり、手榴弾投げてきたり、怯んだらコンバットナイフを持って逆に突っ込んでくるコマンドガンダムの弾幕に比べれば余裕が有る。
 そんな事を考えながら一直線に真耶へと距離を詰めてブレードを横凪に振るうが、

「なっ!?」

 シールドを展開して四季の一戦を受け止めて動きを止めた瞬間、四季の腹部に廻し蹴りを打ち込み、手榴弾を投げると同時に距離を取る。その爆発によって体制が崩れた所に追撃とばかりにライフルを打ち込んでくる。体制が崩れたままだが、とっさにシールドを構える事でそれを防ぐ。

「私だって先生なんですからね、生徒さんの狙い通りになんてさせませんよ!」

「確かに……でも、そっちの得意分野に持ち込ませる気は有りませんよ」

 マシンガンの弾幕を張る真耶だが、

「フィン・ファンネル、パワーゲート展開!」

 パワーゲートを潜り抜け加速すると弾幕を避ける様に真耶へと距離を詰める。流石にパワーゲートでの加速をプラスした上でマシンガンの弾丸を受けたくは無い。だが、距離を詰めた瞬間、それを読んでいた様に片手に持っていたもう一丁のマシンガンを向けるが、

「火力はこっちの方が上……我慢比べじゃこっちが上ですよ」

 不適な笑みを受けながらパワーゲート用の三機とは別に配置していたフィン・ファンネルが真耶へと狙いを着けていた。同時に放たれる三つのビームが真耶へと直撃する。

 真耶が慌てて四季から離れると同時に射出していたフィン・ファンネルを回収する。再度距離を取られた事に焦りを覚えるが、先ほどは狙い通りに進んでくれた。いや、動きながら六機のファンネルの操作は無理と誤解してしまっていたのだろう。

(手数は向こうが上……長所を引き出している、か)

 何事も長所は時として短所になる。弱点となりうる部分を美点として見せると戦術もありえるが、そう言った時は弱点に気付けば敵は脆くなる。
 ラファールの美点が豊富な後付武装(イコライザ)と誰にでも簡単に扱えると言う部分ならば、逆に弱点は長所がそのまま当てはまる。

 豊富な後付武装もパイロットの腕が低ければ上手く扱えずに機体に振り回されて終るだけだ。

(長々と戦うのもどうかと思うし、あれを試すには丁度いいか。……切り札を一つ切ってやる)

 
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