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IS ーインフィニット・ストラトスー 〜英雄束ねし者〜
13話『思惑』
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!」
一夏とシャルル、四季に遅れて校庭に秋八が辿り着くと千冬の叱責が響く。
「では本日から格闘及び射撃を含む実戦訓練を開始する!」
『はい!』
千冬の言葉に生徒全員が返事をする。現在、校庭には二クラス分の人数……一組と二組のメンバー全員が揃っている為に相応との人数となっている。
「何人かは既に経験……或いは習熟している者も居るだろうが、退屈だろうが危険なので決して遊ぶな!」
特にお前だと言う表情で四季を睨み付ける千冬だが……当の四季は流石に飛行訓練の授業で遊んでしまった事が有るので目を逸らす。……ガンセイヴァーから最初に教えられた事……空を飛ぶ楽しさを知っているだけに、つい自由に飛び回ってしまった。序でに次に教えられたのは着地の重要性だ……。
格闘及び射撃……つまり今日から『武器』を使った本格的な訓練が始まる……そう言う訳だが、副担任である真耶が居ない事が気になる。
「凰、オルコット!」
「「は、はい!」」
突然名前が呼ばれたことに驚きながらも返事をする二人……
「「専用機持ちなら直ぐに始められるだろう、前に出ろ!」
『直ぐに始められる』と言う所で何を意味しているのかが分かる。専用機持ちはこう言った訓練で直ぐに始められる為に選ばれる率は高い。
そんな二人に千冬が何かを囁くと二人のやる気が目に見えてあがるのがわかる。
「やはりここはイギリス代表候補生セシリア・オルコットの出番ですわね!」
「まあ? 実力の違いを見せる良い機会よね! 専用機持ちの!」
やる気満々と言った様子の二人……まあ時々横目で四季と一夏を見ているところから何を考えているのかは分かるが。
(四季さんに私の勇姿をお見せする良い機会ですわ!)
セシリアの頭の中で側にデュークモンと騎士ガンダムに似た甲冑の騎士を従えた、どこぞの騎士王みたいな鎧を纏った四季に褒められている絵が浮かんでいたりするのは、相変らずだろう。
(一夏にいい所を見せるチャンスね!)
まあ、鈴は鈴でそんな事を考えていたりする。騎士王な衣装じゃない普通の格好だが、考えている事はまったく同じな一夏の絵が浮かんでいる。
……それが、千冬の言った『アイツ等にいい所を見せられるぞ』と言う言葉の効果である。
「それで相手はどちらに? わたくしは鈴さんとの勝負でも構いませんが」
「ふふん、こっちの台詞っ。返り討ちよ」
不敵な笑みで互いに視線を交わすセシリアと鈴。対戦カードは無かった二人だが、中々面白い試合になるだろうと予想する。まあ、
((
四季
(
さん
)
が相手じゃなきゃいいんだけど(ですけど)))
何て考えていたりもする。代表決定戦やら不明機戦やらで見せられた四季の戦いぶり
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