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IS ーインフィニット・ストラトスー 〜英雄束ねし者〜
13話『思惑』
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メカ『ウミトライオン』からなるDEM製の通常IS用のサポートメカがトライオンシステムである。合体形態である『トライオン3』は闘士ダブルゼータ、ガンパンツァーΖΖ、
武者駄舞留精太
(
ムシャダブルゼータ
)
、関羽ガンダムの四人をモデルにして完成させたシステムである。
DEMのトップシークレットに当たるデータの一つであり、完成させるまで迂闊に外に出せない代物ではある。
なお、リクトライオンのデザインを決定する際にライオンか虎で闘士ダブルゼータとガンパンツァーの間でちょっとした言い争いがあった事を追記しておく。G−アームズではライオン(獅子)はキャプテンのエンブレムであるのだ。
「でも、四季一人の時はもっと凄い事してたよな……」
「もっと!? あれより凄い事してたの!?」
「ああ、三階の窓から飛び降りて、あのアメイジング・レヴって奴使わないで平気で着地したり」
正確には飛び降りた瞬間壁を蹴って近くの木の枝を掴んで落下の勢いを殺し、そのまま地面との距離が短くなった所で着地した訳だが……。これも過去の冒険で身についた度胸と日々のガンダム達との特訓ゆえである。
(そうか……。これが今の世の中で男がISを使えるとどうなるかって事か。ぼくはこれからずっとこんな状況で生活しなきゃいけないんだ……)
流石に好機の目には曝されるだろうが、別に窓から飛び降りて平気で走り回る必要は無い。そんな事ができるのはIS学園じゃ四季一人だけだろう。
「そんな事より助かったよ。やっぱ学園に男三人だけってのは辛いからな。一人でも男が増えるのは心強いもんだ。これから宜しくな」
そう言って一夏はシャルルへと握手を求めて手を差し出す。
「オレは織斑一夏、一夏って呼んでくれ」
「うん、宜しく一夏」
嬉しそうに握手に応じるシャルル。そんな二人を先に着替えた四季は外に出たと見せかけて物陰で観察していた。
「ぼくの事もシャルルでいいよ」
「分かった、シャルル」
二人が出て行く事を確認すると四季は天井を見上げ……
「隠密ガンダムさん、シャルルの監視と一兄の護衛を頼めるか?」
四季がそう呟くと天井から顔を出した隠密ガンダムが頷いて再び姿を隠す。……すっかり、IS学園内に関係者に気付かれる事なく独自の活動用のルートを確保しているDEMの忍軍である。学園内の監視カメラの死角なども既に調査済み、自由自在に動き回っているのが現状である。当然ながら、隠しカメラが無く完全な死角となっている部屋の有無についてもだ。
四季が一夏とシャルルに遅れて更衣室を出て行くと暫くして秋八が息を切らして更衣室に入ってくるのだが……当然ながら、其処には誰も居なかった。
「遅い! とっとと列に並べ
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