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IS ーインフィニット・ストラトスー 〜英雄束ねし者〜
13話『思惑』
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を悩ませていた。
そんな会話を交わしながら窓から飛び降りたことで、大幅な距離の短縮に成功した事で予定よりも早く、男子が着替える事になっているアリーナ更衣室へと走った結果、余裕で間に合った。
なお、秋八と言えば三人に比べれば人数は少ないものの、他のクラスの女子に捕まっていたりする。……代表決定戦に対抗戦と評価が下がる事は多々有ったが、それでもそれなりに他のクラスからは人気がある秋八なのだった。
「ああ、休み時間になるとさっきの三倍に追いかけられるのは覚悟した方が良いぞ」
「三倍っ!?」
「しかも、休み時間までは四季も助けてくれないしな」
「助けてくれないのっ!?」
アリーナの更衣室に辿り着いた時、一夏の言葉に涙目で驚愕するシャルル。
「そう言えば四季、知ってるか?」
「……何を?」
「いや昨日の夕食の時に鈴から聞いたんだけどさ……なんか、今度の今度のトーナメントで優勝したら、オレか秋八かお前と付き合えるって噂だぜ」
「なっ!?」
一夏の言葉に思いっきり驚愕する四季。そもそも、夜はIS学園に居ない四季なのだから、その時に噂になっている事に付いては知りようも無い。
何故そんな噂が? とも思うが大体は見当が付く……一夏や秋八辺りが原因だろうと予想していた。
(多分、誰かが一兄かあいつに『優勝したら付き合ってください』と言ったんだろうな……。それにしたって、噂が廻る時期が気になるな……)
多分前回のクラス対抗戦の後からだろうが、それにしてもトーナメントの時期を考えると噂の出回る時期が早すぎる。……何者かの意図を感じずには居られない。
『うふふ』
そんな風に笑うIS学園の何処かに青い髪の扇子を持った女性が居たが、四季は知る由もない。
(兎も角、今度のトーナメントこそは軽く流す心算だったけど……事情が変わった)
何故かやる気になっているセシリアが眼に浮かぶ。……鈴が優勝する可能性にも賭けたいが、流石にそんな確実性に欠ける他力本願の未来には賭けられない。シャルやラウラ……他のクラスの代表候補生は未知数……。序でに一年にいると言う更識簪は専用機の開発状況は知っている。
自分には詩乃が居るのだから、彼女の断りなく他の誰かと付き合う意思は無い。セシリアには悪いが、ここは安全のために自分が優勝すべきだろう。
(……トライオンシステムだけでも開発を続行して貰うか……いざとなれば……)
最悪トライオンシステムを一夏にでも貸し与えるべきかとも思ったが、使わないだろうし趣味には合わないだろう。
地上戦用のライオン型サポートメカ『リクトライオン』、空中戦用のイヌワシ型サポートメカ『ソラトライオン』、海戦用のマンタ型サポート
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