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IS ーインフィニット・ストラトスー 〜英雄束ねし者〜
13話『思惑』
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感じられる不信感に気付かないのか……いや、本当に気付いていないのだろう、一夏がシャルルのフォローをしていた。

(……いや、自己紹介の時はそれほど不自然じゃなかったけど……あいつのシャルルを見る目は……)

 情報と状況から推測を組み立ててはいるが、四季とは違い秋八はシャルルが女かもしれないと言う推理を四季よりも早く組み立てているように見えた。…………いや、何か確信を持っている様にも見えた。

 改めて秋八への不信感を強めているとジリジリと生徒達が三人に近付いてくる。仕方ない、そう思いつつ一夏へと視線を向ける。

「一兄、非常手段だ」

「それしか無いか」

 四季が窓へと走ると素早く窓を開ける。同時にシャルルの手を引いて一夏が窓枠に足をかけると、素早くシャルルをお姫様抱っこする。
 その間に片方の窓を開けて同じ様に窓枠に足をかけている。

「ふぇ? ふぇぇぇぇぇええええぇ!? ちょっと、何!? 何をする気なの!?」

 状況が一切見えていないシャルルが突然の四季と一夏の行動に戸惑っていると、そんなシャルルに構わず二人は。

「「とお」」

「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇえ!!!」

 躊躇無く窓から飛び降りる。

「ああぁ!」

「また逃げられた」

「だから言ったのよ、四季君が居る時は窓際を抑えないと」

 何故か人が三人飛び降りたのに誰も慌てていない事にシャルルが疑問に思う間も無く、窓から飛び降りると言う状況を味わう事になったシャルルが涙目になる中、

「来い、アメイジング・レヴ、D、A!」

 二機のアメイジング・レヴを展開し、自立行動モードの鳥型形態になった二機が四季と一夏と一夏に抱きかかえられたシャルルを回収して地面に降りた。真っ赤になったり真っ青になったりと顔色を変えていたシャルルは涙目でブルブルと震えながら一夏に抱きついていた。

「君達、いつもこんな事してるの!?」

「まあな」

「いつもの事……と言うよりも何時もよりも増えてるな」

「あの時から四季と一緒の時はいつも助けられてるよな」

「いつも!?」

 つまり、窓から飛び降りたりと言う行動をいつもしていると言う事だが……四季の行動派主にデジタルワールドやエルガとの戦いと言う二つの冒険で培った経験ゆえで有るが、それに付き合って行動しているうちに一夏の感覚も大分麻痺してきたようだ。


 なお、

『あの行動力と判断力、素敵ですわ』

『あれ、一夏? 躊躇無く飛び降りるのって人としてどうなのよ』

 と、某イギリスの代表候補生が四季の行動にそう色ボケしていたのは何時もの事だったりするのは良いとして、まだ辛うじて常識のある某中国代表候補生は幼馴染の行動に頭
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