第1章
旧校舎のディアボロス
第10話 友達、救います!
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イッセーさんっ!?」
「わかった? 一の力が二になったところで、大した違いはないわ」
く・・・・・・くっそぉ・・・・・・。
痛みに苦しんでいたとき、アーシアが腹の傷に癒しの光を当ててきた。
「・・・・・・大丈夫ですか?」
「・・・・・・あ、ああ」
すげぇ・・・・・・! 傷の痛みだけじゃなく、光の痛みも消えていく・・・・・・!
「ウッフフフフフ。アーシア、大人しく私と共に戻りなさい。あなたの『聖母の微笑』は、そいつの神器とは比較にならないほど希少なの」
この言い分、やっぱり明日夏の言う通り、こいつらはアーシアじゃなく、アーシアの力目当てで!
「戻ってくるなら、その悪魔の命だけは取らないでおくわよ?」
「ふざけんな! 誰がおまえなんかに──」
「フゥッ!」
「──っ! アーシア、危ないッ!?」
レイナーレがさっきよりも大きな光の槍を投げつけてきたのを目にした俺は、慌ててアーシアを突き飛ばす!
カッ! ドォォォォォン!
「うわあああああっ!?」
俺の足元に刺さった槍が光り輝き、その光の波動によって、俺は後方に吹き飛ばされ、壁に叩きつけられてしまう!
クソッ!? いままでの槍とは全然比べものにならねぇ!
「いまのはわざと外したの。命中すれば、体はバラバラよ。アーシアの治癒が間に合うかしら?」
レイナーレはアーシアに諭すように言う。
「・・・・・・アーシア、ダメだ・・・・・・! そいつの言葉に耳を貸す──」
ズンッ!
「ぐあああああっ!?」
俺の右腕に光の槍が突き刺された!
「イッセーさん!?」
「あなたもいい加減黙っててくれないかしら? あんまりうるさいと、本当に殺すわよ?」
「わかりました! 私は戻ります! だからもう、イッセーさんを傷つけないでください!?」
「・・・・・・・・・・・・アーシア・・・・・・!? ・・・・・・行くな・・・・・・アーシア・・・・・・!」
ズブッ!
「ごふっ!?」
「イッセーさんっ!?」
また、腹に光の槍が突き刺さされた!
「もう、やめてください!? イッセーさんも、もう喋ってはダメです!?」
アーシアが涙を流しながら悲痛の叫びをあげている顔が見えたけど、途端に視界がぼやけてきた。
ヤバい。目が霞む。意識が・・・・・・。
そんな中、アーシアが俺に駆け寄り、癒しの光を当ててくれた。
「イッセーさん、守ってくれようとしてくれたのに、勝手なことをしてしまって、すみません。明日夏さんと千秋さんにも、ゴメンなさい、と伝えてください」
・・・・・・ダメだ。行くな、アーシア・・・・・・。
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