第1章
旧校舎のディアボロス
第10話 友達、救います!
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高ければ、倍になったときの爆発力が大きいからな。
にしても、力を倍にするだけって、アーシアのと比べると、ショボいよなぁ。
おまけに、それを危険なものとカン違いされて殺されたんだもんなぁ。
まぁ、嘆いていても仕方ねぇ!
アーシアを守るために、そして、ハーレム王になるためにも強くならないとな!
「おっしゃ! 休憩はこのくらいにして、再開するか!」
「頑張ってください! イッセーさん!」
「ああ!」
こんなかわいい子から応援もされれば、気合いも入るってんだ!
「あなたみたいな下級悪魔が、いくら頑張ったところで、所詮下級は下級。無駄な努力よ」
そんな俺を嘲笑うかのような第三者の声が耳に入った。
―○●○―
「イッセー兄、どんな感じかな」
「そうだな・・・・・・なんやかんやでこなしてるんじゃないか?」
下校中の俺と千秋は、俺の組んだメニューに取り組んでいるであろうイッセーのことを話していた。
一応、いま現在のイッセーの身体能力を考慮して組んだメニューなのだから、こなそうと思えばこなせるはずだ。
ただ、釘をさしてはおいたが、無茶してオーバーワークに取り組んでなきゃいいんだが。
「一応、どんな調子か聞いてみるか」
俺はケータイを取り出し、イッセーへ電話をかける。一回めのコール音の途中ですぐに繋がった。
「イッセーか? 調子はどう──」
「明日夏ッ! だて──」
ブツッ。ツーツー。
「──っ!?」
繋がったと思った瞬間、イッセーの切羽詰まった声が聞こえ、いきなり切れてしまった!
俺はもう一度かけるが繋がらなかった。
だて? まさか!
「急ぐぞ、千秋! イッセーが危ねぇ!」
俺のただならぬ気配を感じ取ったのか、千秋は険しい表情を浮かべて頷く。
俺たちは大急ぎでイッセーとアーシアのもとまで走るのだった!
―○●○―
ケータイに明日夏からの電話がかかってきて、急いで堕天使が来たことを伝えようとしたけど、その堕天使が投げつけてきた小さな光の槍でケータイを壊されてしまった!
「あの坊やを呼ぼうとしても無駄よ」
「夕麻ちゃん・・・・・・!」
堕天使──天野夕麻ちゃんは言う。
そう、現れた堕天使は、俺の彼女だった天野夕麻ちゃんだった。もっとも、彼女だったのは演技みたいだけどな。
「悪魔に成り下がって無様に生きているっていうのは本当だったのね」
夕麻ちゃんは興味なさげにそう言うと、アーシアのほうを見る。
「まったく、あの坊やのおかげでとんだ時間をくわされたわ。なかなかアーシアが見つからないから、もしかしたらと思って来てみれば・・・・・・ビンゴだったってわけね。アーシア。逃げて
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