『If...』
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生きてくうちに段々荷物は増え続けた。
いつの間にか鎧が重たくなって動けなくなる。
どうせそんな中にはくだらないものもある。
それでもやっぱり其れ等すべてが生きた証なんだと気付いた。
きっと誰かに寄りかかって甘えて迷惑かけたこともある。
甘え方を知らない私の甘え方は極端に困らせた。
それでも受け止めてくれた人がいたってこと。
いつか独りになると感じた。
心のどこかで其れを怖がっていた。
哀しきは誰かを絆という枷で縛ること。
縛らなくとも繋がってるから。
醜い現実なんてものは知ってる。
ちゃんと解ってる。
本音と建て前が在ることも。
誰かの言葉を鵜呑みに出来ないことも。
真実なんてのはいつでも痛いってこと...。
綺麗事が嫌いでイタミも嫌いで。
でもやっぱりイタミはすぐ其処に在るもので。
真夜中1人浜辺を歩く。
水面に揺れるまぁるい月と共に。
流した涙なんて無意味で。
本物でも偽物でも無くて。
見慣れた景色が在るだけ。
綺麗に咲いた花は綺麗で。
茜の空は何より美しくて。
そんな毎日が生きてきた証だって想えたなら...
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