暁 〜小説投稿サイト〜
IS ーインフィニット・ストラトスー 〜英雄束ねし者〜
12話『転校生』
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か……)

 機体名に目が止まった瞬間、四季は再び思考の中に入る。

(シャルルさんにラウラさん。どちらも専用機持ちの代表候補生、特にラウラさんはわたくしと同じ第三世代型……絶対に負けられませんわ!)

 四季と同じ様に表示されるデータに目を通しながら、セシリアはそう思考する。彼女のプライドだけでは無く、あの日の光景に居る“彼”の背中に追いつく為に。

(専用機持ちが二人もだと!? しかも代表候補生……)

 机の下で悔しげに手を握り締める箒……。秋八と遠い位置にいる己の立ち居地を改めて突きつけられてしまったのだ。

(凄いな、専用機持ちの代表候補生が二人も! さすがは世界唯一のIS為の学校、IS学園だな。二人とも強いんだろうな)

 内心興奮気味にそんな事を考える一夏。そんな一夏の脳裏に浮かぶのは、四季の姿だ。七星天剣流と言う剣術を使う姿も、双剣を使って不明機を撃破した姿も……聞いた話では、不明機が二次移行(セカンド・シフト)した物を倒したのも四季だと聞いている。

(あいつみたいに強ければ……)

 一度だけ見様見真似で使った四季の技だったが、一度だけ受けた事があるから分かる……本当のあの技の破壊力はあんな物ではない、と。

(良し、だったら!)

 ある事を決意する一夏。

(それにしても……向こうはオレの事は知らないだろうけど……まさか、こんな所でまた会う破目になるなんてな……)

 世界は狭い、としか言い様が無いだろう。……ラウラ・ボーデヴィッヒ、過去のエルガとの戦いで一度出会っている。セシリアの時とは違い、エルガの配下に操られた敵として。
 スダ・ドアカワールドには月の満ち欠けを操る術が有り、エルガはスダ・ドアカワールドでの戦いの折にはそれを利用しようとするも、最終決戦に於いて逆に騎士ガンダム達の助けへと繋がったそれを再び利用しようとした。
 その為の搭の建設の為の場所がドイツであり、その為の労力の確保の為に目をつけられたのが彼女の部隊であり、エルガの配下によって洗脳された事でモンスターの操り人形として建設の労力となる人々を狩る為に利用された訳である。

 同じ頃ドイツで風のエレメンタルの神器を探していた四季達によって、モンスターは退治されラウラ達も住人達も助けられた。
 幸いにも捕えられた住人の証言で“怪物”に洗脳されていた事が明らかになり、罪には問われなかったそうだ。

「…………あいさつをしろ、ラウラ」

「はい、教官」

 クラスの女子を詰まらなそうに見ていたラウラが、千冬からそう指示されると佇まいを正して素直に返事をする。

「ここではそう呼ぶな。もう教官では無いし、ここではお前も一般の生徒だ。私の事は織斑先生と呼べ」

「了解しました。ラウラ・ボーデヴ
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