暁 〜小説投稿サイト〜
STARDUST唐eLAMEHAZE
第三部 ZODIAC CRUSADERS
CHAPTER#27
FUTURE’S MEMORYV〜Forever&ever〜
[7/7]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
尊敬すべき一人の戦士に哀悼を送る。
 牙の隙間から漏れ出ずる炎が、葬礼のように揺らめく。
 やがて開く顎、静寂の中湧き出る炎。
 ジョセフの心、最後に映るのは、
世界で一番大切な “彼女” の、最初の姿。
『幸福』 だった。
 君と逢えて、共に生きられて、本当に 『幸福』 だった。
 この世界に、君がいてくれたから。
 彼女は、瀟洒なメイド服姿のまま、温かい笑顔をいっぱいに浮かべた。
 スベテは、光に包まれた。




   ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……
  ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……ッッ!!
 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッッッ!!!!




“その存在” を最初に映したのは、炎を吐き出し続ける巨竜の隻眼。
 否、実際に輝きが強過ぎて、カタチ在るモノだと認識できたのは
また別の事象から。
 多少の減衰は有るが、岩をも溶かす鈍色の大火流が、
『光』 に覆われて跡形もなく消滅した。
 その中心、背後、あげくには己の四肢さえ、
余りにも輝度が高過ぎて薄らいでいく。
 ただ、本当に僅かだが、光の中に輪郭が視えたような気がした。
『――!?』
 気がつくと、巨竜は炎の放出を止めていた。
 口内で燻る余熱も、きれいさっぱり消え失せている。
 驚愕したにしろ不可解、まるで初陣の弱卒のように、
戦場の直中で呆然と立ち尽くしてた。
 やがて晴れる光、正確には中心部へと一挙に集束、
困惑の極みにある王の瞳に、 『その存在』 ははっきりと姿を現した。
『子、供……!?』




 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!! 
 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッ!! 
 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッッッ!!!! 


←TOBE CONTINUED… 


[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ