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IS ーインフィニット・ストラトスー 〜英雄束ねし者〜
11話『思惑』
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「……と言う訳です」

 翌日、IS学園に登校した四季は一時間目の時間帯に千冬からの事情聴取を受けていた。

 隠密ガンダムが聞いてきた一夏達の証言の内容と同じ事を挙げつつ、偶然幻夢界……千冬達の推測ではバリアの一種として考えているそれの中を飛び回っていたら、偶然にも獣騎士ベルガ・ダラス……シャッフルガンダムの二次移行(セカンド・シフト)した姿と推測している相手と遭遇し、戦闘に突入。
 相手が予想以上の強敵だった為に……その最中にぶっつけ本番で調整中のHi−νガンダム・ヴレイブの特種能力を使ったと証言する。

 隠密ガンダムからの報告を元にある種の偽証を作ったのだが、上手く行った様子だ。

「では、もう1つ聞こう。あの二機目の不明機と戦った時のISとあのISの能力はなんだ?」

「あれは『ウイングガンダムゼロ炎』。オレに与えられたもう一機の専用機です。あのシステムは『炎システム』と言って一時的に機体の機能を上昇させるシステムです」

 ウイングゼロ炎に試験的に搭載されたシステムの1つ……四季が所有者に選ばれた代物とリンクさせて想定以上のパワーを得る事に成功した一時的な能力の強化システム。
 ワンオフ・アビィリティとは別系統のシステムとして搭載されている強化システムである。

「……何故そんな物を搭載しているんだ?」

「100%オレと開発者の趣味ですね。ほら、オレのISってパワードスーツと言うよりもロボットって感じじゃないですか?」

 四季の言葉に思わず溜息を吐きながらそう問うが、即座に四季はそう答える。

 ヴレイブとウイングゼロ炎、共にDEMで作られたシステムを試験的に搭載されている。ヴレイブのフォームチェンジにウイングゼロ炎の炎システムがそれに当たる。
 量産型νにはHi−νガンダム・ヴレイブのデータを元に前身にあたるνガンダム・ヴレイブをベースに開発されている為に、特殊なシステムは排除されているが。

「……此処からが一番大事な所だが……単刀直入に言おう、お前のヴレイブを一度学園側で預かり、解析させて貰いたい」

「断る」

 即答だった。

「前回の無人機の襲撃の際発生した空間……再び同じ事が起こった際の対策の為に、あの空間を突破できるお前の専用機のデータが必要なんだ」

「いや、秘匿技術を一パイロットの独断で渡せる訳無いでしょうが」

 理由を言われるが当然ながら拒否。確かに他のシャッフルガンダムを四季が撃破しなければ、それらの機体もアリーナへと侵入……予想される被害は死者不明行方不明者多数、重傷者多数……継承者ゼロと言う所だろう。
 アリーナに居た生徒の何割かは確実に遺体さえ残らず、幸運にも生きていた者達も二度とまともな生活は送れない事だろう。
 そして、獣騎士ベルガ
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