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IS ーインフィニット・ストラトスー 〜英雄束ねし者〜
11話『思惑』
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事によって、操縦者の動きをダイレクトに各部位へと伝達し、ISはそこで必要な動作を行ないます。またこのスーツは耐久性にも優れ、一般的な小口径拳銃の銃弾程度なら完全に受け止めることが出来ます。あっ、衝撃は消えませんのであしからず」
真耶が四季に変わってISスーツについて説明してくれた。こうして改めて原理を知ると、薄いアンダースーツなのにその中身は高性能なのだと改めて思う。
……まあ防弾や防刃については頭や手足などが露出している一般的なデザインでは無防備になるとも思ったが、頭はあれで当たり難い……動く相手を狙うならば体を狙うのが銃撃戦の基本だとコマンドガンダムから教えられた。体にも急所は多く存在し、外れても足や腕に当たればそれだけで次の攻撃の際に有利になる、と。
まあ、衝撃の点では仕方ないと割り切っている。……衝撃まで殺せはしないのだから、なるべく銃が当たる状況を作るべきではない、と言う事だろう。
「流石は山田先生……説明も分かり易い」
まあ、ISスーツに対する四季の考える疑問点は……流石に重装備にしては態々平気ですとアピールしている様な物なので仕方ないと割り切る。飽く迄ISは軍事転用可能とは言え、『競技』だ。
そんな考えを脇に寄せて、素直に真耶の事を褒める四季。この学園にいる教師の中でも一番授業が分かり易いと感じているのは本当の事だ。
「山ちゃん、詳しいっ!」
「山ピー、見直した」
「一応、先生ですからっ……って」
四季の言葉に続く様に他の生徒も賞賛の声を上げるが、思いっきりあだ名で呼んでいる。完全に友達感覚だ。普通に教師として敬意を払っている四季の後なだけに余計に目立ってしまう。
「山ちゃん!? 山ピー!? あのー……先生をあだ名で呼ぶのはちょっと……」
「えー。いいじゃん、いいじゃん」
「まーやんは真面目っ子だなあ」
(いや、そう言う問題じゃないだろう)
尚も友達感覚の生徒達に頭を抱えたくなるが、真耶の態度もそれを助長させているのだろうと思う。……教師としての威厳が薄いのだ。
四季が助け舟を出す事は簡単だが、下手をすればそれで余計に彼女の教師としての威厳を損ねてしまう恐れがある。コレばかりは生徒と言う立場上、助けることが出来ない。
(こう言う時どうすれば良いんだ……? 教えてくれ、詩乃)
心の中で最愛の恋人に助けを求めるが、私に聞かないでと言われるのは間違いないだろうと思う。
「とっ、兎に角ですね! 五峰くんみたいに、ちゃんと先生とつけてください! 分かりましたか? 分かりましたね!?」
『ハーイ』
(ハーイって返事だけなんだろうな……。まあ、慕われているって事は間違いないからな)
後は真耶の教師としての成長に期待するし
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