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IS ーインフィニット・ストラトスー 〜英雄束ねし者〜
11話『思惑』
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己にはブリュンヒルデと言う世界最強の姉と言う後ろ盾が有るが、倉持の技術力は四季の後ろ盾であるDEMの方が圧倒的に技術力では優れている。
(いや、考えろ……コアは兎も角、外側だけなら姉さんに頼めばDEMの物が手に入るかもしれない……)
姉と彼女の専用機を作った倉持の関係を完全に壊しかねない考えだが、自分では良い考えだと思う。ブリュンヒルデの弟の世界でも数少ない男性操縦者が姉の専用機を作った倉持ではなく、新参の企業であるDEMの物を望む。それは下手をしなくても今までの関係をぶち壊しにしてしまうだろう。
秋八は知らないことだが、日本政府がそれを知れば即座に倉持の持っているコアを全てDEMに譲り、倉持からISの開発の権利を剥奪し……打鉄から現状で唯一の量産型第三世代機である量産型νに大規模な機種編をする事だろう。それほどまでに同じ量産型でも第三世代機と第二世代機とはスペックに差が有る。
現に四季が量産型νを使いデモンストレーションで倉持のテストパイロットに公の場で勝利している事も有る。
……とまあ、そんな事を考えているが、四季が嫌悪している秋八の専用機など四季の後ろ盾であるDEMが作る訳が無い。仮に政府が圧力をかけたとしても……適当な物を見繕って終わりだろう……GMとか(当然ながらDEMにも独自開発の第二世代機は存在している)。
「そう言えば、五峰くんと織斑くんのISスーツって何処の奴なの? 見たこと無い型だけど」
「あー、オレと秋八のは特注品だって。男のスーツが無いから、どっかのラボが作ったらしいよ。ベースはイングリッド社のストレートアームモデルって聞いてる。四季のは?」
そんな問いかけに答える一夏……まあ、今まで女性しか操縦者が居なかったのだから、特注品なのは無理も無いだろう。
「オレはDEMの特別製。流石にヴレイブと違ってISスーツは個人用のカスタムって訳じゃないらしいけど」
今でこそ一般的なISスーツのデザインを男性用に変えた物を使っているが、将来的には宙空間での生存を可能にするパイロットスーツの様な形に変えていく予定だそうだ。
……DEM製のIS及びIS関連の製品は本来の目的……宇宙空間での活動が可能な事が前提である。流石にIS単機での大気圏突破は考えていないが、
「でも、不思議だよな。こんなアンダーウェア着るだけでISの能力も上がるなんて……」
「いや、一兄……このスーツは外見こそただのアンダーウェアだけど、かなり高性能なんだぞ」
疑問の声を上げる一夏に四季が説明しようとするが……四季自身もISスーツについて細かい事は知っていない。精々動きをダイレクトに伝える点と、耐久性に優れている点くらいだ。
「その通りです。ISスーツは肌表面の微弱な電位差を検知する
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