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IS ーインフィニット・ストラトスー 〜英雄束ねし者〜
11話『思惑』
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回収してくれた破片の解析……結果は同じか……)

 残念ながら、隠密ガンダムが改修した破片から分かった情報は全部既存の情報のみだ。使われている金属も通常の金属……何処で作られたかと言う決定的な証拠は得られなかった。
 何より、既に敵の本拠地の位置は分かっているのだ。

 そこまで思考を巡らせると学園の窓から空を見上げる。……四季の目に映し出されているのは透き通るような青空……。

(……辿り着いてみせる……そこにな)

 敵の本拠地と言える場所……月へと思いを馳せながら四季は心の中でそう呟くのだった。








 夜、DEMのアリーナにあるミーティングルーム。

 そこに居るのはキャプテンガンダムとコマンドガンダムの二人に武者頑駄無と騎士ガンダムの二人……更には『武者荒駆主』と『皇騎士(クラウンナイト)ガンダム』の姿もある。四季を咥えた七人の人影が席に着く中、中央のモニターに一人の男性……四季の義父である『五峰 輝季』の姿が映し出されると、

「それじゃあ、キャプテン。先ずは此処までの調査結果を報告しろ」

 議長役のコマンドガンダムがそう言ってキャプテンガンダムに発言を促す。

「はい。私達が調査した所、インフラックスの他にも国際IS委員会の本部に保管してある各国、各企業の最新鋭のISが盗まれていました」

 DEMだけでなく各国、各企業にも新型機の提出の要請が出されていた。次の『モンド・グロッソ』に向けての規定を設定する為らしい。国際的に使用を禁止されているVTシステム等の危険なシステムを搭載の有無を確かめる為もあるらしい。また、搭載こそ許可されるが、大会中では使用禁止とされる武器の判定も行なわれるそうだが、其方は今まで設定された事は無い。
 ヴレイブもゼロ炎にも従来のISには無い機能が搭載されているが、それは四季の専用機だけに搭載されている。
 内心、ウイングガンダムゼロ炎のツインバスターライフルが記念すべき最初の使用禁止武器とされるかもしれないと思う。

「各国から、か?」

「いえ、正確にはフランスの『デュノア社』だけが被害にあっていない様子です」

『デュノア社か……』

 その名前を聞いて嫌そうな表情を浮べる輝季だが、今は理由を追求すべきではないと考えて、騎士ガンダムが口を開く。

「その会社だけが被害を受けて居ないと言うのは何故でしょうか?」

「単純に第三世代機の開発が遅れている、と言う事です。今回はそれがプラス要因となり最新鋭機の強奪は免れたようですが……」

 騎士ガンダムの言葉にキャプテンは一度言葉を切る。

「不自然に被害を受けていないと言う訳、ですか?」

「ええ」

 四季の言葉にキャプテンが同意する。単なる技術不足ならば
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