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IS ーインフィニット・ストラトスー 〜英雄束ねし者〜
11話『思惑』
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守る為にDEMを取ると言う選択肢は当然の結果であるといえる。

「その為の対価として此方は倉持で開発された最新鋭機を用意した」

 ISコアを含めて、と言う言葉を付け加えるられるとちょっとは心が動く物が有る。が、問題は外側だ。

「……またこれか」

 青く塗られた白式の兄弟機……何度も押し付けられていた代物を再び見る事になると思うと頭が痛くなる。

「私の暮桜後継機で一夏達の兄弟機の蒼式(そうしき)……」

「縁起悪いな、その名前!?」

 流石に葬式は無いと思う。百歩譲って総指揮をイメージできなくも無いが、やっぱり一番に連想するのは葬式だ。

 少なくとも名前を一から考え直すべきだろう……色名+式等手抜きも良い所だ。

「大体、そんな悪ふざけで作ったとしか思えない欠陥機が秘匿技術と釣り合う訳無いだろうが」

「待て、何が不満なんだ!?」

「三機纏めて作りましたって言う手抜き感と、欠点も回収できていない欠陥機しか作れない、過去の栄光に縋っただけの三流の欠陥機と言う点」

 インフラックスと言う兄弟機こそ存在するが、それはヴレイブは細部に至るまで四季の為に誂えられた代物……『ブリュンヒルデ』と言う過去の栄光に縋って欠点を改善する事もしないで仕上げた後継機等と言う欠陥機など、手に入れる価値など無い。
 零落白夜ならばある程度DEMもデータを収集し、SEの消費と言う欠点を改善した上でウイングゼロ炎に搭載する事に成功しているのだから。

「そう言う訳ですので、オレはこれで失礼します」

 手を振って部屋から出て行く四季……交渉を優先するあまり、不明機の事を口外しないようにと言う書類にサインさせる事を忘れていたが……

「え? その事ですか? もう全部話しちゃいましたけど……」

 既に身内だけとは言え口外済みで有ったりする。……現在、隠密ガンダムがIS学園から回収した破片のデータを調べている最中だ。
 現在も隠密ガンダムを初めとする忍軍にはIS学園の研究施設を監視してもらっているので、残ったコアに同じ事が起こっても直ぐに行動に移れるが……。

(一撃で機能停止に出来たから大丈夫だとは思うけど、一応は警戒しておこう……)

 流石に過去にガンダム達が戦った相手とは言え、話に聞いているだけの四季では頭で分かっていても上手く対応できない危険が有る。寧ろ、今回は幻夢界を発生させる能力を持った獣騎士ベルガ・ダラスで良かったとさえ言える。

(……それに、対策した所で幻夢界がまた起きるとは思えないからな……)

 そして、データを渡さない最大の理由はそれである。一度敗れた獣騎士ベルガ・ダラスをもう一度敵が送ってくるとは限らない、まったくの無駄に終る可能性がある。

(……隠密ガンダムが
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