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提督はBarにいる。
顧みても尚、前へ。
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らあら、加賀さんも意外とだいた〜ん。」

「提督?まさか加賀さんだけ特別扱いなんて……しませんよね?」

 恐らく店の外で聞いていたのだろう。金剛・比叡・榛名・霧島・赤城・瑞鶴。加賀以外のケッコン艦が勢揃いしていた。

「お、おい待て。落ち着けお前ら……?」

「ここは譲れません。」

 そう言って首に腕を絡めてくる加賀。こいつ、火にガソリン注ぎやがった。

「逃がさないヨー?BURNING……LOVE?」

 そう金剛が叫んだのをきっかけに、全員が飛び付いてきて俺はもみくちゃにされた。その日以来、加賀の命日には皆で明るく楽しく呑んで騒いで、弔うのが通例化してしまった。まぁ、そっちの方がウチの鎮守府らしいし、加賀も心配しないだろうな、と今は密かに思っている。
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