アニメオタクは止まらない。
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も、夕張に似合うと思って提供した理由だったりする。
「ぷはぁ〜。甘くておいひぃからぁ、ついつい呑んでゃいましたぁ〜…」
1杯目を飲み初めて30分。普段甘めのカクテルなど呑まない夕張が調子に乗って飲みまくってヘベレケになっている。その数、8杯。XYZ以外にも、バリエーションのカクテルも飲んでいるからチャンポンだ。悪酔いしないハズがない。
「こんばんは。……おや、先客がいたのか。」
「よ、響。今日もウォッカか?」
やって来たのは駆逐艦・響。その幼い見た目とは裏腹に、鎮守府でも五本の指に入る酒豪だ。前世でロシアに渡った影響だろうか。
「いや、今日は私もカクテルを貰おう。……バラライカ。でも、カクテルグラスでなく、タンブラーでね。」
ホラこれだ。呑む量が違う。
「しかし夕張さんとアニメ談義しながら呑むなんて、司令官も中々オタクなんだね。」
「まぁな。第六駆逐隊の奴等もアニメ見るのか?」
「まぁね。特に暁が魔法少女モノにはまってね。この間夕張さんにDVDを借りたと言っていたよ。」
クスリ、と小馬鹿にしたような、しかしそれが愛らしいと言いたげに静かに笑う響。
「因みに響、なんてアニメを借りたか解るか?」
しばらく唸った後、
「確か……まどマギとか言ってたような……。」
「響、悪い事は言わない。暁を止めてやれ。」
暁にまどマギなんて見せたらトラウマ待ったなしだろうに、まったく。そのトラウマを生産しようとした張本人は今、カウンターに突っ伏してスヤスヤと寝息を立てている。いい気なモンだぜ。
「冴羽みたいに襲っちまうぞ?」
なんて、冗談めかして言いながら、俺もXYZを煽った。
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