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IS ーインフィニット・ストラトスー 〜英雄束ねし者〜
10話『新たなる力』
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した事や、四季の持つ戦闘技術……とても、つい最近までISの関係で無銘だった企業とは思えない。
 四季の専用機にしてもそうだ。今回の一件で見せたウイングゼロ炎とHi−νガンダム・ヴレイブの能力(アビリティ)。瞬間的な能力の向上や一時的な二次移行(セカンド・シフト)等聞いた事も無い。

(……いや、未知の物を作り出す天災と言う奴もいるか)

「どうされますか、この無人機の部品は?」

「そうだな、委員会からの指示があるまでとりあえず此処に保管しておこう」

「分かりました」

「私は……僅かな映像しか残っていないが、紫の姿に二次移行した無人機の映像と共に、今回の事を纏めた資料を持ってくる」

「委員会に提出する資料ですか?」

「ああ。流石に今回の襲撃者について委員会に報告しないわけには行かないだろう」

 そう言って部屋を出て行く千冬と真耶の二人……。千冬は自室に資料を纏めに、真耶はこの後の作業が時間が掛かるだろうと思ってコーヒーでも淹れに行ったのだろう。
 僅かながら部屋が無人となる瞬間を逃さず、屋根裏から様子を伺っていた隠密ガンダムが部屋の中に入り込み、シャッフルガンダムの残骸を幾つか……気付かれない程度に持ち出していく。
 ボディに使われている金属の一部でも敵について知る為の重要なデータに繋がる可能性もある。頭部にあるISコアは危険性も考えて持ち出さない様に言われているので、小さな破片だけに留めておく。

 幾つかの残骸を回収すると再び隠密ガンダムは屋根裏へと飛び移ると真耶が部屋の中に戻ってくる。コンソールに手を置きデータを纏める。


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