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IS ーインフィニット・ストラトスー 〜英雄束ねし者〜
10話『新たなる力』
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かったか……一夏達の証言にあった幻覚が襲い掛かってきてと言う点が幾つか不可解だが、恐らく間違いないだろう」

「そうですか……」

 結構間違っていると、こっそりと覗いている隠密ガンダムが内心で千冬の推測を否定している。

「自爆しなかったのは直前に二次移行(セカンド・シフト)したから、幻は何らかのISの能力……そう考えれば辻褄も合う。だが……」

「何か……心当たりが有るんですか?」

「いや、ない。今はまだ……な」

 千冬は真耶の問いにそう答える。だが、彼女の脳裏には一人の人物の顔が浮かんでいた。彼女ならば未登録のコアも、無人機の技術も、常識外の機能も説明が付く。だが、

(最初のISは兎も角、このISのデザインはDEMの物に近い……)

 シャッフルガンダム達の共通項である黒い頭部に視線を向けながら、良く似ているDEMのISを思い浮かべる。特に頭部のデザインのブレードアンテナにデュアルアイ……大きな特徴は良く似ている。全身装甲は無人機である為だろうが……それにしても似すぎている。
 DEM制か、DEMのデザインが無人機を基にしているか、DEMのデザインを無人機が真似ているかは判らないが、無人機とDEMの両者は何かしらの関係が有るはずだ。と、そう考える。

「どちらにしろ、一度四季に話を聞く必要が有りそうだな」

「はい、織斑君達とは一緒じゃなかったと聞いていますし……」

 獣騎士ベルガ・ダラスが一夏達に四季を始末する邪魔をされない為に四季を別の場所に隔離したと言うのも有るが、その点については完全に獣騎士ベルガ・ダラスのミスだろう。流星の騎士団とデュナスモンと言う不確定要素は兎も角、四季はそれらの事を学園側に隠したがっていると言う事を知らなかった点で、だ。

「それだけではない、四季のISを一度此方で解析する必要がある」

「っ!? ですが、それはDEMとの契約で……」

 予め四季の専用機の扱いについてもDEMとの契約に記述がある。

「また今回みたいな事態が起こった場合、また生徒が危険に晒される可能性がある。生徒の安全の為にも、あの防御フィールドを突破できるシステムだけでも此方も得る必要が有る」

「それはそうですけど……」

「流石に無理矢理取り上げるわけじゃない。その点について一度向こうと交渉して貰えるように私から学園長に提案しておこう」

 飽く迄学園側へと提案するだけでは有るが、今回のような事態に対する対策は採るべきだと真耶もまた考えていた。……対抗手段を持っているとしても、教師として本来守るべき生徒の一人である四季に全てを任せる訳には行かないのだ。

(少しでも向こうの事が分かればいいが……)

 思えば何処よりも早く量産型第三世代機を発表して販売を開始
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