第3話(改2.5)<空襲と救出>
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列車の上空で何か探すような仕草をする。直感的にまずいと感じた。
女の子は紺色のセーラー服。よく見るとリボンだけが赤い。オマケに私は海軍の制服で白……こりゃ目立つ。
直ぐ私たちが発見された。
敵機は先頭機体が少し向きを変えただけで即、編隊ごと向かって来る。
光の閃光が私たちをかすめる。瞬く間に近くの地面が地響きと共に抉られる。
「おりゃアア」
雄叫びを上げつつ少女抱き抱いて反対側へ身を反らす。無我夢中だ。
小柄な少女は私の腕の中で子犬のように大人しくなった。
(抵抗しないのか)
そう思った直後、右に左と一面の土砂や草木が舞い上がる。土埃以外は何も見えない。
「あっ痛!」
一瞬、肩のあたりを銃弾がかすめた。
(機銃か? 当たったかも)
……まだ体は動く。
「ンがぁ」
奇声を発しつつ逃げまくる。
「……」
少女は自然体というか、ほのかに緊張感を維持して……まるで発射直前の兵器が待機するような感覚だ。
(不思議な子だ)
一瞬、艦娘かと思った。
この非常時に、ほんのり感じる体温。そして香水じゃない女子っぽい香り。
(この身体の柔らかさは女の子だなぁ……嗚呼、不謹慎)
自戒しつつ周りを見た。
反転する敵機。
舞い上がった土煙(つちけむり)が収まると同時に再び光筋が私たちを狙う。
「このままじゃアブねぇ」
私は思いっ切り近くの窪地へとジャンプした。
「あり?」
……予想外にも、そこは用水路だった。
以下魔除け
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