―ティアドロップ―
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》が共鳴していき、チャージしていたエネルギーはリミッターを越え、藤原の戦慄の声とともに臨界を迎えた。
「――エターナル・エヴォリーション・バースト!」
「――――――」
藤原LP53500→0
そして自身すらも全てを消し去る光線とともに、《サイバー・エンド・ドラゴン》の一撃でデュエルは終了する。周囲を纏っていた闇は払拭されていき、藤原の姿はどこからも消えていく。しかし亮に吹雪、二人はデュエル構えを解くことはなく、吹雪は消えていった藤原に話しかけてた。
「まさか、まだ終わりじゃないだろう?」
「ああ。せっかくの3年ぶりのデュエルだ……それに、二人がかりでないと勝てないと思われるのも癪だ。気が済むまで付き合ってもらうぞ……!」
アカデミアに起きたダークネスの進攻と同時刻。十代が訪れた童実野町も、アカデミアと同様にミスターTたちに襲われていた。
「ヨハン……!」
ヨハンと協力して何とか海馬コーポレーションにたどり着いた十代は、ここにダークネスの世界へと攻め込むための転移装置があると聞き、自らが囮になったヨハンと別れて転移装置の元にたどり着いた。
「ククク……」
「くそっ!」
もう十代以外に人間の姿はなかったが、異世界への転移装置は動かすことが出来るようだ。直感的に操作をしている最中、ミスターTが周囲に現れてしまい、十代はやむを得ずデュエルディスクを構えた――ところに、部屋の扉がゆっくりと開いていて、そこからある人物が現れていた。
「ミスターT……真実を語る者、トゥルーマン、だったか。くだらん」
「あなたは……」
その人物は白銀のコートをたなびかせると、左腕と一体化したデュエルディスクを構え、片目だけに装着したゴーグルと連動させる。すると十代には目もくれずに、ミスターTへとしっかりとした足取りで近づいていく。
「教えてやる。真実は常に、俺の手中にあるということを!」
そしてホログラムがデュエルディスクのカードゾーンを投影していき、デュエルの準備を整えた気配を察知したミスターTもまた、やむを得ず専用のデュエルディスクを構える。
「新型ディスクの実験ネズミになれることを誇りに思うがいい! デュエルだ!」
ミスターTとデュエルを始めるその人物に、十代は小さく礼をすると、異世界の転移装置を起動した――
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