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遊戯王GX−音速の機械戦士−
―ティアドロップ―
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ベノス・タランチュラ》で、《真紅眼の遡刻竜》を攻撃し、ターンを終了する……!」

「残念だったね藤原。僕のレッドアイズたちは死なないんだ」

「――俺のターン、ドロー!」

 攻撃力52100ポイントを誇る《No.35 ラベノス・タランチュラ》を、手札の《真紅眼の遡刻竜》の効果によって耐え抜くことに成功し、何とか次なる亮のターンへとバトンを繋ぐ。

「俺は魔法カード《救援光》を発動! 800ポイントのライフポイントを払い、除外ゾーンから光属性モンスターを手札に加える」

吹雪&亮LP1450→650

 《No.35 ラベノス・タランチュラ》の攻撃力が五万オーバーなことに変わりはないが、吹雪が亮に託したバトンは、次なるターンに回しただけではない。魔法カード《救援光》を発動して、ある光属性モンスターを一枚、亮は手札に加えた。

「さらに《サイバネティック・フュージョン・サポート》を発動! ライフポイントを半分払い、墓地のモンスターを融合素材とする!」

吹雪&亮LP650→325

「墓地のモンスター……《サイバー・ドラゴン》!」

 《ヘル・テンペスト》によって全て除外されていた亮のモンスターだったが、先の《サイバー・ネットワーク》によって三体の《サイバー・ドラゴン》だけはフィールドに戻った。ただし《No.35 ラベノス・タランチュラ》によってすぐに破壊されてしまったが、それを介して除外ゾーンから墓地に送られた。そして墓地にさえ存在するならば、亮は《サイバネティック・フュージョン・サポート》の効果により融合することが出来る。

「そして俺は、俺が信じる最強の融合カード……《パワー・ボンド》を発動する!」

 他の墓地融合モンスターとは違い、《サイバネティック・フュージョン・サポート》はそれ単体では融合することは出来ない。ただしそれは他のカードと組み合わせる無限だ可能性がある、ということであり――《パワー・ボンド》を組み合わせ、墓地の《サイバー・ドラゴン》三体を融合する。

「現れろ! 《サイバー・エンド・ドラゴン》!」

 遂に降臨するカイザー亮の切り札《サイバー・エンド・ドラゴン》。さらに《パワー・ボンド》の効果によって、攻撃力は倍の8000となり、《No.35 ラベノス・タランチュラ》と並び立った。ただし《救援光》と《サイバネティック・フュージョン・サポート》のライフコストによって、さらに《No.35 ラベノス・タランチュラ》の攻撃力は上がっていく。

「今更《サイバー・エンド・ドラゴン》が何になる!」

「……藤原。確かにお前が言った通りだ。俺はどうやら、久しぶりに会ったお前の思い通りに動くような、昔と変わらないデュエル馬鹿らしい」

「……何?」

 《サイバー・エンド・ドラゴン
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