―ティアドロップ―
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」
「藤原。お前が俺たちの行動を読んで利用するなら、俺たちも同じことをするまでだ」
《大嵐》が全てを破壊していく中、吹雪と亮は小さく笑う。破壊されたはずの二枚のカードは、吹雪と亮、それぞれの前で発動される。
「破壊された《真紅眼の鎧旋》の効果を発動!」
「発動された《サイバー・ネットワーク》の効果を発動!」
二人がそれぞれ伏せていたのは、破壊された際に発動する《サイバー・ネットワーク》と《真紅眼の鎧旋》。それぞれの発動を宣言し、効果がフィールドに現れていく。
「《真紅眼の鎧旋》が破壊された時、墓地からレッドアイズモンスターを特殊召喚出来る!」
「《サイバー・ネットワーク》が破壊された時、除外ゾーンから可能な限りサイバーモンスターを特殊召喚する」
闇の中に消えていったモンスターが、二枚の罠カードによって二人の手の中に戻ってくる。それを頼もしげに見つめると、四枚のカードをデュエルディスクにセットした。
「――現れろ、《真紅眼の黒竜》!」
「――現れろ、《サイバー・ドラゴン》!」
それぞれ主力モンスターを特殊召喚する罠カードであり、《真紅眼の鎧旋》によって《真紅眼の黒竜》が。《サイバー・ネットワーク》によって《サイバー・ドラゴン》が、それぞれ吹雪に亮の象徴となるモンスターが、フィールドを埋め尽くして《No.35 ラベノス・タランチュラ》に対抗する。
「――ならばそのお前らの象徴、まとめて破壊してやる! ラベノス・タランチュラの効果発動! エクシーズ素材を一つ取り除き、このモンスターの攻撃力以下のモンスターを全て破壊する!」
――もちろんラベノス・タランチュラの攻撃力以上のモンスターなどいるわけもなく、特殊召喚された《真紅眼の黒竜》に《サイバー・ドラゴン》の三体、さらに《ダークエンド・ドラゴン》が破壊されていき、亮と吹雪のフィールドは空になってしまう。
「いや、魂は砕けない! 手札から《真紅眼の遡刻竜》の効果を発動!」
だが、吹雪のレッドアイズは砕けない。手札の最後の一枚に残っていたモンスター、《真紅眼の遡刻竜》の効果が発動する。他のレッドアイズとは違って随分と小ぶりの身体だが、その効果は他に類を見ないものを持っている。
「《真紅眼の遡刻竜》は、レッドアイズモンスターが破壊された時、このモンスターを手札から特殊召喚し、破壊されたレッドアイズを特殊召喚する! 蘇れ、《真紅眼の黒竜》!」
ラベノス・タランチュラによって破壊された《真紅眼の黒竜》だったが、《真紅眼の遡刻竜》の効果によって、まるで最初から破壊などされていなかったかのように蘇生された。よって二体のレッドアイズが、吹雪と亮を守り抜かんとフィールドに特殊召喚された。
「チッ……《No.35 ラ
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