『I miss you』
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死んだ人なら行けるんだろうか。
死んだ人なら知ってるんだろうか。
此の世の果てに在る景色や色。
そして其のすべてを。
ねぇ、貴女は見た?
ねぇ、君は感じた?
ねぇ、貴男はどう?
死んだ人が星になるなんて話、あれって嘘だよね?
なってないよね?
知りたいな、死後の世界。
ねぇ今夜の夢で教えてよ。
今夜こそ、ちゃんと眠るから逢いに来て。
澄んだ青空の中、遠くに在る小さい月が此方を睨む。
まるで馬鹿にされてるみたいだと思う僕は愚かだろうか。
手が届く場所に在れば良いのに、なんて馬鹿みたいなことも、もう思わない。
星を掴まえたいとか虹の根本が見たいとかも、もう思わない。
夢なんて無い。
すべて現実だから。
ずっと消えない記憶。
ずっと消えない現実。
ずっと抱えてく過去。
たとえ夢の続きがみれなくても、狂った世界に息詰まっても、此処に居なきゃならないなら嘆いても仕方ない...。
そう思うしかない。
僕が居なくなってもなにも変わらないのに...
死んだ人は何処にいるのだろうか...
逢いたい...
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