暁 〜小説投稿サイト〜
IS ーインフィニット・ストラトスー 〜英雄束ねし者〜
9話『決着と真なる決戦』
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シャッフルガンダムの後ろのアリーナの壁には穴が開いて外部へと繋がっていた。

「アリーナのバリアは破っといたぜ。コレで万が一の時はお前だけでも逃げるんだ」

「まあ、必要無さそうだけどな。最後の一手、頼んだぜ……」

 四季はアリーナの穴からそう呟く。


『出口が出来たと言う事は……入口も出来たと言うことですわ!』


「「「セシリア!」」」

 四季、鈴、箒の三人の声が重なる。

「一兄には当てるなよ。狙いは?」

「完璧ですわ!」

 アリーナの外側……開いた穴からシャッフルガンダムを狙ってブルー・ティアーズを纏って佇むセシリア。既にターゲットはスナイパーライフル『スターライトmk−U』の射程内。

「リミッターカット、スターライトmk−U最大出力ですわ」

 セシリアが引き金を引いたスターライトmk−Uの一射が、シャッフルガンダムの胸部を打ち抜きくと、頭部のパーツが閉じて一角獣の様な形へと変わるとシャッフルガンダムから光が消える。

 だが、機能停止する直前、シャッフルガンダムが閉じた頭部を天へと向けると、頭部から延びた一条の光が月へと突き刺さる。

―『戦闘データ送信完了。追加戦力召集(コール)』―
―『■■■■■■■データ受信完了、』―
―『コード……『獣騎士ベルガ・ダラス』』―

 絶望を告げるデータが送信された事は誰も気付かなかった。

「ギリギリのタイミングでしたわ」

 シャッフルガンダムが機能停止した事を確認してセシリアは髪をかきあげながらそう呟く。



「秋八……良かった、無事で」

 気絶している姿は有ったが命に別状が無い様子の秋八に安堵の息を吐く箒。まあ、彼女の行動が何一つ意味が無い事は明白なのだが、幸か不幸かまだそれに気付く様子は無かった。



「セシリア、助かった」

「とっ、当然ですわね! なにせ私はセシリア・オルコット! イギリス代表候補生なのですから!」

 微笑みながら伝えられる四季の賞賛の言葉に顔を真っ赤にして答えるセシリア。

「鈴ならやれると思ってたぜ」

「当然よ、アタシの方が先輩なんだからね!」

 一夏の言葉に笑顔で答える鈴。戦闘を終えた四人が一箇所に集まる中、箒は一人……気絶したした秋八を含む彼らを中継室で見ていた。

(何故私はあそこにいられないのだ。私は……秋八の側で見ていることしか出来ないのか……秋八の力になることも出来ないのか……)

 アリーナ全域を見渡す事のできる管制室の中だからこそ、そんな四人の背後で光が消えたままのシャッフルガンダムがゆっくりと立ち上がっていくのが見えた。

「秋八! 危ない!」

 直ぐに秋八に向かって警告を送るが、既に遅かった。シャッフル
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