暁 〜小説投稿サイト〜
IS ーインフィニット・ストラトスー 〜英雄束ねし者〜
9話『決着と真なる決戦』
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 『見様見真似 回羅旋斬』と言うべき一撃がムラマサブラスターごとシャッフルガンダムの片腕を切り落とす。
 一夏が見様見真似で回羅旋斬を使った事に驚いていたが、まだシャッフルガンダムを倒していると言う訳ではない事を理解し、即座に意識を現実へと戻す。一夏と鈴が作った好機を此処で自分が無駄にする訳には行かない。一夏の手から離れたバトンは己が受け継ぐと決意する。

「今だ!」

 四季のウイングゼロ炎のオレンジの半透明なパーツが真紅に輝く。

「炎システム、完全開放!」

 ウイングゼロ炎の背後に浮かぶのは白き炎の竜。オレンジ色のパーツから噴出す余剰エネルギーが炎の様に変わる。

「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!」

 全身に炎を纏ったウイングゼロ炎はビームサーベルを抜き取りシールドを投げ捨て両手にビームサーベルを構える。一夏の動きに対応できなかったシャッフルガンダムの翼を切り落とす。

『トランザム発……』

「させるか!」

 トランザムを使おうとしたシャッフルガンダムを地面に縫い付けるようにビームサーベルを突き刺し、ハイパーカレッドヴルフを両手に構える。

「ゼータ……いや、ゼロ炎、乱れ流星!!!」

 二条の赤い流星が乱れ飛ぶ中、シャッフルガンダムの全身が切り裂かれる。








 管制室からアリーナへと続く通路をセシリアは一人走っていた。

(篠ノ之さんはきっと四季さん達の元に駆けつけたのですわ! 想い人の危機にいても立っても居られないこの気持ち……間違いありませんわ!)

 序でに『秋八を好きになる趣味は理解できないが』とも思いながら、

(ごめんなさい、織斑先生! 二度も四季さんは私を救ってくださいました……)

 確信に近い想像……何度も一致する二人の騎士を従えた『騎士王』と呼ぶ少年とヴレイブを纏った四季の姿が重なる。偶然ではない、あの時の少年の面影は間違いなく四季と重なっていた。

(待っててくださいませ、四季さん。今度は、私がブルー・ティアーズで貴方をお守りする番ですわ!)









 四季の乱れ流星で全身を切り刻まれながらもヨロヨロとした足取りで地面に落ちていた一夏へと近付いていく。
 残念ながら剣士ゼータ程の技量の無い四季では炎システムの力を借りても剣士ゼータの技の破壊力には及ばない。逆に流星剣でもシャッフルガンダムを破壊できる破壊力は期待できない。完全に機能停止しなかったシャッフルガンダムがヨロヨロとした足取りで、残された腕を一夏へと向ける。

『タ……ゲット……排……廃除』

「いっ、一夏ぁっ!」

 そんな光景に悲鳴に近い声で鈴が叫ぶ。

「大丈夫だ、鈴。こいつは締めと損なったが……」

 
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