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IS ーインフィニット・ストラトスー 〜英雄束ねし者〜
8話『赤熱の不死鳥(フェニックス)』
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か見ることが出来なかった。DEMの教官がどれだけ優秀なのかと疑問にも思う。
選手として優秀な者がトレーナーとして優秀とは限らない。寧ろ、選手として大成しなくともトレーナーとしては短期間の指導で大きく成長させる事が出来るほどの才能がある可能性もある。大成しなかった失敗から学んだと言う事にも繋がるのだろうか。
倉持よりも高い技術力を持っているDEM制の専用機を二つも与えられ、教師としても何も教える事が出来ない現状……。今まで四季に対して何もしてやれなかった事をしたかった……だが、全てが『不必要』と斬り捨てられている。
(……しかも、結局アイツに頼る事しかできない)
激励の言葉を送りたかったが、それさえも芙蓉と斬り捨てられるのが怖くて言葉を掛けることもできなかった。
(……いつから、私はお前に何も出来なかったんだろうな……四季?)
その内心を表に出さず何も出来ない無力さを感じながらも『分かりました』と同意するセシリアに、
「分かればいい。私だって教え子を失いたくないからな」
立場上、彼女のように内心さえも見せる事が出来ない己の立場に恨みを持ちながら、千冬はモニターへと視線を向ける。
ちょうど、アリーナへと突入に成功した真紅の不死鳥……ウイングガンダムゼロ炎の不意打ちの形となった一撃がシャッフルガンダムを吹飛ばした瞬間がうつっていた。
「あら? 篠ノ之さんと秋八さんはどこへ……?」
ふと、セシリアが箒と秋八が管制室に居ない事に気が付くと、その言葉を聞いた千冬の貌が険しくなる。
アリーナ……
「うおーっ!」
鈴の攻撃によって生じた隙に一夏が雪片を構えてシャッフルガンダムに瞬時加速で突撃するが、シャッフルガンダムはそれを黒く染まった右腕で受け止める。不明機を貫いた凶器となった片腕は零落白夜が発動しているにも関わらず平然と受け止めている。
「がはっ!」
腹部を蹴られて無理矢理引き離されると同時に手放した雪片を投げ返される。
「一夏っ! 大丈夫なの!?」
「ああ、なんとか……」
ギリギリで戦闘不能になるのを避けながらシャッフルガンダムは一夏達二人に常に攻撃の機会を与えている。……攻撃をしなければとも思うが、そうなれば逆に背中の翼と腰のビーム砲とレールガンによる攻撃にさらされる。
(どれほど鈴が注意を引いても、オレの突撃には必ず反応して反撃する。しかも、ギリギリで戦闘不能にならない力加減で、だ。しかも、零落白夜も効かないなんて……)
そこでふとシャッフルガンダムの動きを思い出す。……不明機を貫いたのは右腕で、逆に不明機の攻撃を防御したのは左腕だ。そして、一夏の攻撃には常に右腕だけで受け止めている。
(あ
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