暁 〜小説投稿サイト〜
IS ーインフィニット・ストラトスー 〜英雄束ねし者〜
8話『赤熱の不死鳥(フェニックス)』
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『塩』の入れ物がある。
 思いっきり突っ込みを入れる千冬だが、何故塩が於かれているかは不明だ。……どこぞの機獣戦記のアニメのヒロインの様な嗜好の者が教師の中に居るのだろう、と今は推測しておこう。

「でもまあ大きく『塩』って書いてありますけど……。あ! やっぱり弟さん達の事が心配なんですね!? だからそんなミスを……」

 珍しい千冬の失敗に対してからかう様に言う真耶の言葉……。深刻な場を和ませようとする為の冗談なのだろうが……千冬の頭に#マークが浮かぶ。

「あ、あのですね」

「山田先生、コーヒーをどうぞ」

 ダークオーラを纏って塩入コーヒーを真耶へと勧める千冬。完全に怒っているのだろう。


『…………聞こえますか、織斑先生?』


 突然通信機から響く四季の声。

「四季さん!?」

「五峰くん!?」

 四季の声に反応するセシリアと真耶の二人。

「なんだ五峰、今は非常事態なんだ。それから、お前は他の不明機と交戦していたのでは無いのか?」

『そっちは片付きました。放置している残骸の回収は一機のコアの埋め込まれた部分……頭部だけですがしておきました』

 続けて告げられる四季の報告。頭部にコアがあると言う事に疑問を覚えるが、不明機数機を短時間で片付けた……その事実が今は注目すべき点だろう。

「不明機を短時間で。流石は四季さんですわ!」

 通信には聞こえていないが、四季が不明機を返り討ちにしたと言う事実に頬を赤くして感嘆の声を上げるセシリア。『その勇姿を眼にできなかったのが残念ですわ』等と言っている横で、箒は箒で『その程度、秋八ならばもっと早く片付けていた』と言っている。

「……一機程度ではなかったと聞いたが……」

『まあ、機体が良いのと師匠が良かったので』

 そう言う言葉に告げられてモニターに写る新しいIS……ウイングガンダムゼロ炎を纏った四季を見る。

(……あれがもう一機の専用機か……。あれを一夏と秋八に渡せば……)

 内心でそう思うと千冬の脳裏にHi−νガンダム・ヴレイブとウイングガンダムゼロ炎を纏った一夏と秋八の姿が思い浮かぶ。が、直ぐにその誘惑を打ち消す……四季から取り上げたら大きく破損した場合DEMに修理させる事は不可能だろう。寧ろ、防犯用と称してカタログスペックに記されていない機能が幾つあるかわからない。
 ブリュンヒルデの名を完全に無視して、『それがどうした』と言う態度を崩さない相手に負の感情を抱かせるのは拙いだろう。それに……カタログスペックでは細部に至るまで四季の為に作られたとされている。
 色んな意味でバカな考えだったと改めて思ってしまった。寧ろ、専用機の開発をDEMに依頼した方が何倍も安全で建設的だ。……変な機能を着けられ
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