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IS ーインフィニット・ストラトスー 〜英雄束ねし者〜
8話『赤熱の不死鳥(フェニックス)』
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や束姉の様な天災は例外か……。それに、
ブリュンヒルデ
(
織斑千冬
)
の存在もある、か)
腐っても世界最強……最強の防衛戦力として宣伝している場所に襲撃など起すバカは居ないだろう。例外は世界の国も世界最強も歯牙にもかけないレベルの存在……エルガと同等の敵と言う事になる。
何気にエルガ達と同レベルの脅威にされた束は『しーくん酷い!』と叫んでいるが、関係ないことなので省略する。
(悪い事に今回の襲撃の黒幕はエルガと同レベルの敵……幸運なのは無人の雑兵程度って所か)
そう考えながらシャッフルガンダムの一体の頭部に視線を向ける。機械が詰め込まれた頭部に人が入れる隙間など無い。しかも、頭部が欠けて分かった事だが、ISのコアが此処に埋められていた。
(……さてと、後々文句言われても厄介だからな……)
PIYOにこれからの通話を録音する様に指示すると、千冬に通信を入れる。
「…………聞こえますか、織斑先生」
『……なんだ五峰、今は非常事態なんだ。それから、お前は他の不明機と交戦していたのでは無いのか?』
「そっちは片付きました。放置している残骸の回収は一機のコアの埋め込まれた部分……頭部だけですがしておきました」
自体の収拾後で提出すると付け加えて置くと、声が詰る音が聞こえる。
『……一機程度ではなかったと聞いたが……』
「まあ、機体が良いのと師匠が良かったので。それより、オレは一兄と凰さんの救援に向かいます」
さり気無く『あんたの用意した機体とあんたの指導じゃどうだったかな?』と遠回しに毒を吐きつつ、アリーナの状況を確認する。
『まて、アリーナは全ての扉がロックされていて何処にも行けない筈だ』
「ええ、ですから不明機と同じ方法で突入します。遠回りするのも手間ですし……そんな事をしていたらどちらかが死亡する危険が有りますよ」
眼下にはシャッフルガンダムに追い詰められている一夏と鈴の姿がある。無人機の筈なのに妙に動きが良い……恐らくあの機体が本命の機体なのだろう。
『っ!? ……許可する。だから、頼む……四季。一夏を助けてくれ』
「……あんたに言われるまでも無い」
両腕にハイパーカレドヴルッフを構える。……兄である一夏だけはまだ家族だと唯一認めている。……それに、
(……一兄を見捨てる様な奴……君は好きで居てくれないだろう、詩乃)
彼女が好きで居てくれる己で有る為に行動する。皆を守るヒーローになる気は無い。それはガンダム達や太一達、仲間達の方が相応しい。四季は飽く迄……
(詩乃だけの勇者であり続ける為に、オレは戦う!)
炎……太一のパートナーの象徴と言うべき力をその名と力に刻み、全身にまとうのは己のパートナーの象徴と言うべき色
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