暁 〜小説投稿サイト〜
IS ーインフィニット・ストラトスー 〜英雄束ねし者〜
8話『赤熱の不死鳥(フェニックス)』
[2/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
の砲塔が現れ、青い翼が広がる。管制室では秋八が『フリーダムの!?』と心の中で絶叫している。

「あぶねぇ!」

 シャッフルガンダムの背中から二条のビームが放たれると同時に一夏は鈴を抱えて其処を離れる。

(なんだよ、今のは……避けなかったら……)

 アリーナの外壁を貫通し二つの穴が開いている事からその破壊力は理解できる。回避できなかったら危なかった。

「ちょ……っ、ちょっと、バカ! 放しなさいよ!」

「お、おい、暴れるな!」

「うっ……うるさいっ、うるさいうるさい!」

「って、バカっ、殴るな!」

 今の状況を正確に理解した鈴が顔を真っ赤にして一夏を引き離そうとする。

『戦闘でーた、たーげっとノ回避能力確認、更新。腰部装甲ヲ換装』

 その間に腰の装甲が剥がれ、新たな武装が追加される。

『ショルダーアーマー換装』

 X3の肩の装甲が新たな物に変更される。

『戦闘レベル強化完了、トランザム再使用可能、ダークネスフィンガー使用可能』

 パーツを変更し再使用まで時間の掛かるシステムの修復を終え、シャッフルガンダムは一夏の鈴の二人を感情の無い機械的な眼で見据える。

「だ……大体何処触って……」

「来るぞ」

『換装完了、戦闘再開』

 両腕にビームサーベルを持ってシャッフルガンダムは一夏と鈴へと襲い掛かる。








 一方、四季は……

「ちっ! 向こうはかなり厄介な状況みたいだな」

 例によってPIYOによるハッキングで向こうの情報を調べつつ、一刻も早く其方へと向かうためにスピードの面ではヴレイブよりも高いウイングゼロ炎を使用してアリーナへと急いでいた。

 状況は最悪……しかも最初の襲撃者をシャッフルガンダムがバラバラに破壊した事で観客席は恐慌状態に陥っている上、辛うじて開いている避難口から逃げ出そうと殺到している為に酷い状況になっている。
 辛うじて冷静さを保っている各学年の代表候補生や一部の生徒や数人の教師が避難誘導をしているが上手く行っていない様子だ。

(……教師の大半は……我先にと制圧部隊に参加する為に向かったか)

 勇猛なのか戦闘狂なのか……それとも手柄を欲しての事なのかは知らないが、こう言う時の為にローテーションを決めておくべきだろうと思ったが、

(いや、違うか。こんな事態は殆ど考えられない……各国の代表候補や留学生を受けて入れているこの学園を襲撃するのは、大規模な組織でも……下手すりゃ国でも簡単には出来ない愚行だ)

 IS学園を襲撃するのは事実上世界の国に対して喧嘩を売るに等しい。相応の戦力が有っても世界を敵の廻して勝てる組織などある訳が無い……。

(いや、エルガの様な化け物達
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ