暁 〜小説投稿サイト〜
とある科学の裏側世界(リバースワールド)
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ep.027 student
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画《DEAD END PROJECT》!?」

その計画とは軍から奪ったミサイルに殺人用のバクテリア等の細菌を乗せ、学園都市上空にて爆破し、殺人バクテリアを散布する。

「殺人バクテリアの威力は0.1秒に極少の量を吸うだけで死に至る。」

「そんなのが散布されたら!?」

「恐らく学園都市の4分の1は死ぬだろうね。」

仁はその言葉を聞いて正気ではいられなかった。
学園都市の4分の1が死ぬなんて誰が想像できる光景だろうか。
それに......

「そんな計画、実行する本人たちも巻き込まれて死んでしまうかも知れない。」

"策士策に溺れる"自分たちの計画で自滅してしまうなら元も子もない。
それでも実行する意味が仁には分からない。

「objectの目的は"学園都市の支配"じゃない。」

野口はこれまで緩ませていた表情を固くし、低めの口調で仁に話した。

「彼らの目的は"学園都市への復讐"だよ。」

第0学区の人間は、そのほとんどが地上で生きる権利を剥奪された人間。
奪わねば生きられず、奪うことが相手を殺す事にだって十分成り得る。
そんな劣悪な環境で怨みばかりを募らせた連中が今さら人間味のある計画などを実行に移す筈がない。

「彼らは"死"を恐れていないのではない。」

「彼らは"復讐"を欲しているんだよ。」

野口が語り終える頃には場の空気は静まり返っていた。
そして一度目を瞑り、次に見開いた時には出会ってすぐの表情に戻っていた。

「けど生憎、僕らはobjectと仲が悪くてね。 嫌いな奴に学園都市を任せるのは不服も良い所だ。」

「故に.............邪魔させてもらうよ。」

その言葉は、その日1番の鼓舞になった。

こうして、studentとanswerと的場の連合が結成されることとなった。
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