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NARUTO日向ネジ短篇
【その先へ】
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ヒナタ様とおまえを庇いに出なければいいのか? 死ぬかもしれないのを、黙って見過ごせと? ───今ここにあるおまえ達の未来を失くしてしまうくらいなら、おれはむしろ喜んでこの命を捧げてやるさ」

「ネジ兄、さん……っ」

 ボルトの顔で、強気な笑みすら浮かべるネジにそれ以上なんと言ってあげればいいか分からなくなり、ヒナタは俯いて頬に涙を伝わせる。

「ヒナタ様...、おれの為に泣く必要はない。この先、おれは自分の思う通りにするだけですから」

 ボルト姿のネジは、ふと微笑して見せた。


「ねぇおじさん……一つだけ、わたしのお願い聞いて。ちょっと先の未来の自分より、強くなってみせてよ。誰にも負けないくらい。そうすればきっと...、お母さんとお父さんと一緒に生き抜けるよ。お兄ちゃんとわたしとだって、会えるよきっと」

 ヒマワリはそう言って、ボルトの中のネジに屈託のない笑顔を向けた。

「ふ、そうかも...しれないな。もっと、強くなってみせるさ。少し先の未来の自分を、超えられる……よう、に・・・────」

 ふっと意識が失せ、前に倒れかかるボルトの身体をとっさにナルトとヒナタが両脇から支える。

「おいネジ、どうしたッ?」

「兄さん? ネジ兄さん...!」

 ボルトの中に居たはずの存在に二人が呼びかけるも、瞳を閉ざし意識の無いボルトはぴくりともしない。

「ネジ…、ボルト……」


「大丈夫だよお父さん、お母さん。お兄ちゃんは帰ってくるし、おじさんだってきっと……会いに来てくれるから」





「びゃ く が ん!!────・・・」


 洗面台の場所から上がった大きな声は何度か繰り返されたが急に静まり返り、少し間を置いてネジ姿で中身は別人らしき者は長い黒髪の頭を片手て掻き乱しながら、どうも納得いかない様子でヒナタとハナビの居る場所に戻って来た。

「おっかしいなぁ、せっかく白眼なってんのに使えねぇなんてさぁ...。ほんとに自分の身体じゃねーみたいだから、チャクラもうまく扱えないってばさッ。色々透視してみたかったのになぁ……?」

「あ、あんた、やっぱりソレが目的なわけ!? 姉さま、こいつヘンタイ...っ」

「ねぇ、ボルト…さん。本当のネジ兄さんの方は、あなたに封じられちゃってるの? それとも...、どこかへ追いやってしまったの?」

「へ? そんな事言われてもわけ判んないってばさ。俺次の日普通に休みで、親父も久々に休み取れたからって、家族で出掛けて親父とは修行する約束してたんだけど……昨日の夜、あんま寝付けなかった気がすっけど自分のベッドで寝たはずなのにさっき起こされたら、別人なってたっつーか……。でも俺、“この人”知ってるってばさ。あんた達が“ネジ兄さん”とか言
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