暁 〜小説投稿サイト〜
IS ーインフィニット・ストラトスー 〜英雄束ねし者〜
7話『招かれざる襲撃者』
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も良いですけど、一夏さんには四季さんを見習って乙女心の特訓も必要ですわね」

「四季を見習ってと言う所以外は同感だ」

 箒とセシリアにそう言われている一夏。自分に飛び火しないように秋八は一人底から離れていたりする。








 一夏がアリーナに現れる中、一組の生徒達は口々に今回の試合の勝者がどちらになるかを賭けている。賭けているのはランチのデザート。満場一致で一夏の勝利にかける中、一夏は満員のアリーナの熱気に圧されていた。

(全員満席か……こりゃ、みっとも無いところ見せるわけには行かないな)

 そんな一夏の頭の中に浮かぶのは箒との試合で始めて見せて……二度目には目の前で見た四季の『回羅旋斬』の光景……。
 自分との試合で使った技は無我夢中で覚えていない。全力以上を出した上で姉と同じ武器を使った上で完膚なきまでに負けた。あんな技が自分も使えれば皆を守れるのに、とも思う。

 そんな事を思う一夏と対峙しているのは彼女の専用機である『甲龍』を纏った鈴の姿。それと同時に試合開始のブザーが鳴る。
 試合開始だ。

(見てろよ、四季。オレだって強くなってるんだ)

 その四季は鈴の勝ちと予想して全然見ていなかったりするが。








「グ〜」

 さて、鈴と別れ彼等の様子を覗き見して後、当の四季はこっそり忍び込んだ屋上で昼寝していた。

 師帰途の試合で無我夢中で仕えた高等技術『瞬時加速(イグニッション・ブースト)』を自由に使える様になったり、鈴が甲龍の第三世代武装である不可視の弾丸である『衝撃砲』を使ったり、と色々と試合が動いているのも気付かずに眠って入りする。


―ズドォォォォォン!!!―


「っ!?」

 突然響いてきた衝撃音に飛び起きる四季。

「な、なんだ!?」

 当然ながら四季とPIYOしか居ないその場に彼の問いに答えてくれる者は居ない。

 丁度タイミングは一夏が雪片弐型を構えて瞬時加速(イグニッション・ブースト)を使って鈴に突撃した時、アリーナの天井を覆う遮断シールドを何かが貫通した時だった。

「っ!? あれは……」

 四季が空を見上げると昼だというのに月が見えていた。……いや、それは正しく言えば月では無い。
 空に見える『月』から雫の様に何かが落ちてくる。

 雫が途切れると同時に空に浮かんでいた『月』は少しずつ小さくなりながら消えていく。……正確には月に戻っていくのだろう。
 四季は知っている。あの『月』の正体を。そして、月より零れ落ちる雫により引き起こされる惨劇を。

「落下地点は……IS学園(ここ)か!?」

 四季の叫びと共に雫が弾け大量の影が生まれる。黒い一角獣の様な頭を持ったフラン
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