第37話 ゆれる世界(後編)
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、調整者、『コーディネイター』と称しました。
彼は自らを調整者になろうと思い込みました。
木星探査船に乗り込んだのも一人になり、考える時間が欲しかったのでしょう。
逆にそれが彼を自分を理想に駆り立てたのです。
研究者が陥りやすい罠とも知らずに…。
研究者の第一人者は自分の研究にのめり込み過ぎて、周りを見ていません。
そして理想を追い求めて、その影響を考えていません。
ジョージ・グレンは遺伝子操作詳細なマニュアルを世界中に公開頒布しました。
そこには影響を考慮する事が欠落していました。
心理分析は以上です。」
「「うーむ…。」」
光輝
「ここでユーリ・アマルフィに渡した情報を審議して下さい。
審議が終わったらこのビデオの続きを再生して下さい。」
ユーリはアスランから貰った情報を説明した。
議員達
「地球軍め、また…」
「バルキリーの…」
「ニュートロンジャマー・キャンセラー…」
議場は喧騒としていた。
クライン
「イチジョウの話の続きを聞きたいが…」
誰一人として、反対する者もいなかった。
光輝
「ここでミスリルの掴んだ情報です。
ラウ・ル・クルーゼがオペレーション・スピットブレイクの情報をムルタ・アズラエルに流しました。
これが証拠の映像です。」
クルーゼがアラスカの街でアズラエルの手先からデータディスクを受け取っている場面とアラスカ基地内部に侵入している様子を映像で見せた。
光輝
「まだ状況証拠です。
ただ、サイクロプスの事は間違いなく知っていて、その事をザフト軍に伝えなかったのは事実です。金銭の授受がないことで、金銭目的ではありません。
情報を貰っている以上、対価は情報の筈です。
次の音声を聞いて下さい。」
クルーゼ
「これはザラ委員長閣下。このお時間ではまだ評議会の最中では?
…
分かりました。お伺い致します。
…
う…うぅ…う…
ふ…せいぜい思い上がれよ…パトリック・ザラ…。」
光輝
「ラウ・ル・クルーゼの自宅の盗聴をしたものです。スピットブレイク可決後の音声です。電話の相手は、ザラ議長ですね。」
ザラ
「おのれ、ラウ・ル・クルーゼ!」
光輝
「私はラウ・ル・クルーゼを大西洋連邦に押し付けたいと思います。
ムルタ・アズラエルとラウ・ル・クルーゼを暗殺する事は簡単ですが、
それでは直ぐに忘れられ、また別の人間が争いを起こします。
彼らは人間の作った法律できちんと裁かなくてはいけません。
それで多くの人々の考えを、変える事が出来ます。
詳細な作戦と分析データはこのディスクに収めています。
良き議論をお願いします。
因みにこのディスクを持って来たザフト兵は私です。」
ザラ
「わはははぅ…、一
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