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第二章
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がある。
 その揺ぎ無いままでだ。こうも言ったのだった。
「そんなものは悪しき迷信じゃ。神も仏もそうしたものは望まれぬ」
「神も仏もですか」
「決して」
「人の命をみだりに欲する神仏はおらん」
 元就はこうも告げた。
「おるとすればそれは邪神じゃ。そんなものを気遣う必要はない」
「わかりました。それでは」
「人柱はせぬ」
「そうしますか」
「こうしたことは二度と言うでない」
 これからもしないとだ。元就は断言した。
「わかったな」
「畏まりました。それでは」
「我等ここで誓います」
 元就にだ。そうするというのだ。
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