第一部:ゲート 開けり
カルデアの日常&第3偵察隊出陣せん!
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触に、自分たちをだしにして利用するつもりだと。厄介ごとに巻き込むつもりだと。
「で、具体的に何をすればよいのですか?まさか確保しろとか無茶ぶりをおっしゃるのではないでしょうね?絶対に無理ですから!」
「まさか!君たちにそんな無茶命令をこの国と米国が下すと思っているのか?中国や北朝鮮の様な独裁国家でもあるまいし、ちゃんと君たちに達成できる内容だから安心してくれ」
伊丹が心配そうな表情を浮かべながら任務について尋ねると、狭間はちゃんと無理難題な任務ではないと説明してから話し出した。その言葉を聞いて彼と倉田はほっと一息吐いて、
日本政府とアメリカ政府の正しい判断に安心した。彼らは知っている。サーヴァントは一体につき戦闘機一機分と原作者は発言しているが、
ほとんどのサーヴァントはそれ以上のヤバい能力やスキルなどを保持していて、戦闘機どころか核兵器並みの能力を持っていることを。
例えばギリシャ神話やインド神話、そして古代エジプトやウルク(メソポタミア)など、伝説や神話の世界出身のサーヴァントが核兵器並みにヤバい実力を保有している事で有名だ。これ等にいくら現代の銃火器が優れているかと言って、
対等に立ち向かえるとは一切思っていなかった。銃弾を平気で切り捨てることが出来そうな連中がごろごろいるので、
幾ら撃っても無効化されて逆にあっという間に目の前に近づかれ、自分が殺されるのが目に見えているからだ。
では、マスターの方はどうかというと、
それもまた不可能に近い話であった。
何せ銀座事件において彼は地面に引き倒した帝国軍兵士の頭に思いっきり踏みつけを行うと、まるでスイカ割で割られたスイカのように兵士の頭はぐしゃっと砕け、周囲の地面に脳漿や頭蓋骨のかけらが飛び散ったのを見てしまったからだ。
こんな人街染みた戦闘力を持つマスターを確保するなんて、
幾ら鍛えられた兵士であるとしてもほぼ不可能だと彼らは判断していた。せめてアメコミの主人公並みの身体能力がないと絶対無理だと。
そしてこの判断は二人だけでなく、色々とサーヴァントやゲートについて対策を練っている自衛隊や米軍上層部の共同判断でもあった。彼らはあの事件以来、
密かにサーヴァントについて対策を練っていた中央情報局(略称CIA:外国での諜報活動を行うアメリカ合衆国の情報機関)との協力のもと、
原作や資料集などをネット販売で購入してプレイしたり読み耽ったりして情報を集め、そしてかかわりのある事件などのデータを参照して練った結果、真正面からの戦闘は宝具や霊体化などを考慮するとかなり不利であると判断した。
この意見を政府上層部はしっかりと受け止め、なるべく達成できそうな任務を与えることにしたのだ。その任務とは……
「『特地にいる筈のサー
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