第一部:ゲート 開けり
カルデアの日常&第3偵察隊出陣せん!
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同時に彼らのシンパ(○○隊や棒学生団体など)がデモ行進を永田町で行い、野党と同じ対応や要求を求めたり、
マスコミ各社はそれを一部を除いて好意的&肯定的な報道をし、自称コメンテーターや専門家がしたり顔で応援メッセージを述べるなど、
彼らは今日もある意味平常運転であった。その一方で、彼らの構成員の中には今回の事で疑問を抱き、離反する者もいたのでますます先鋭化して問題行動を引き起こすなど、より一層組織の質の劣化&悪化が進んだ。
そして国民は彼らのシンパを除けば大小様々な程度はあれど両国政府に対し怒りを抱き、政府の対応が手ぬるいと感じて左翼シンパや野党とは違った意味で政権に対して失望する者も増えた。なので右翼団体に入る者や右翼政党のシンパになる者が増加し、それと正反対の思想を掲げる連中とデモ活動中に衝突して喧嘩沙汰になる事もあれば、ネットの掲示板で論争を繰り広げたりして色々な問題を引き起こしていた。
更に「銀座事件」について詳しくマスコミが報道していく内に、当然サーヴァントの活躍ぶりを見た現地で巻き込まれた人たちへのインタビューが放送されるようになり、その中で彼らを真近で見た伊丹らの活躍ぶりも報道されて一躍時の人となると、色々と情報を聞き出そうと多くのインタビュアーや政府役員が、
彼らの自宅や所属する基地へと集まるようになったのだ。
政府役人からしてみれば、ゲートやサーヴァントの対策に役立てるために情報が必要で、同時に国家に仕える軍人なので多少手荒な扱いを行っても民間人よりも批判されにくいから、色々と扱いやすいと判断したからだ。
そしてマスコミ側からしてみれば、時の英雄となった彼らに対する世間や読者の興味関心に基づいて話を聞き出すことに成功し、引き出せた情報を記載した記事やその模様を記録した中継によって自社の新聞の売り上げや番組の視聴率向上に貢献するために、
上層部からの命令もあって彼らはわらわら押し寄せたのだ。
この訪問者の群れに伊丹らはかなり対応に苦労し、時にはストーカーのようにパパラッチが付きまとう事もあった。沈静化した1週間前まで朝から晩まで彼らの所属する部隊の駐屯地前には報道陣がたむろし、インタビューを申し込んでくるのだ。役人が3日に1・2回ほどのペースなのに対し、奴らは24時間毎日いて担当官の電話はひっきりなしに鳴りまくり、自衛隊と米軍はその対応に多くの人員を割くなど余計な苦労を強いられた。その苦い経験があるので、
彼らがこの事に触れるとレイプ目を浮かべるような重い気分となるのだ。
何はともあれ、このように騒動に巻き込まれた身としては一体政府が自分たちに何を求めているのかが薄々分かるので、
的確に狭間の問いに正解できたのだ。
間違いなく日米両政府はサーヴァントの交渉や接
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